2022-05
富澤大輔 写真展『字』
富澤大輔 写真展『字』
2022年6月25日(土)~7月18日(月祝) ※最終日は19時まで
作家在廊予定:6月25日(土)、7月16日(土)、17日(日)、18日(月祝)※各日15時頃から在廊予定です。
※会期1日延長しました。
台湾・高雄市出身の写真家、富澤大輔による写真集『字』の刊行を記念して写真展を開催します。
「感動しない風景に感動することに、感動する」
一年前、実家の母親から一枚の写真が送られてきました。それは小学生の頃、学校の授業で書いたであろう「字」という一文字が書かれた色紙でした。私はこのえも言われぬ“「字」という字 ”の良さに素朴な感動を覚えます。本展はそんなえも言われぬ感動をキーワードにしてつくられた写真集「字」を元にし再構成した写真展です。また、写真集「字」に文章と書を寄せてくれた柯輝煌さんによる書も展示致しますので写真と書の関係にも注目して頂けると幸いです。
_富澤大輔
富澤大輔写真集『字』 4,500円+税
富澤大輔 Daisuke Tomizawa
1993年 台湾高雄出身
2010年 渡日
2014年 東京藝術大学美術学部先端芸術表現科に入学
2016年 第15回写真1-WALL ファイナリスト
2017年 第16回写真1-WALL ファイナリスト
2019年 写真集「GALPA」刊行、写真集「Peer Gynt」刊行
2020年 写真集「新乗宇宙」刊行
2021年 東京藝術大学大学院美術研究科修了、新聞「時代」刊行開始
2022年 写真集「字」刊行
畑中章宏の民俗学的読書術 第2回 ヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』
イベントは終了しました。アーカイブ配信を販売しております。
ご希望の場合は以下よりお申込みください。
畑中章宏の民俗学的読書術 第2回 ヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』
約2時間(Youtubeでの配信となります。)
視聴料:1,500円(税込) ※お支払いはクレジットカード支払いのみとなります。
視聴期限:2022年7月24日
※pdfのレジュメをメールでお送りしますので、携帯電話のアドレスはお控えください。
(迷惑メール設定にご注意ください。)
販売を終了しました。
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2か月にいちどぐらいのペースで読書会ふうのイベントを開催していきます。私は民俗学者ですが、このイベントでは、「この本が、どうして、民俗学と関係あるの?」という反応がかえってきそうな本を、毎回とりあげていくつもりです。どうしてそんな本を選ぶのかというと、みなさんが民俗学に抱く〝固定観念〟をときほぐしたいと思うからです。
民俗学とは一見つながりがなさそうな現代思想の著作、小説、童話、詩集、紀行文学、科学書などなどを、 私なりの問題意識から読み解いていくことで、民俗学が現在進行形のリアルな学問・方法であることを皆さんに知っていただきたいのです。
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〈アウラ〉という言葉を聞いたことがありますか。〈アウラ〉は俗っぽく言えば〈オーラ〉のことです。この〈アウラ〉〈オーラ〉を思想史上の重要な概念に引きあげたのは、ドイツの文芸批評家、哲学者ヴァルター・ベンヤミン(1892―1940)でした。
ベンヤミンは『複製技術時代の芸術作品』という著作のなかで、近代以前の宗教画などの芸術にあった〈アウラ〉が、写真や映画のように、複製技術で大量生産できるようになると凋落したと考えました。こうした芸術の大衆化は喜ぶべきことなのか、また〈アウラ〉が復活するとすれば、どのような契機によってか……。『複製技術時代の芸術作品』は、このような問題意識にもとづいて書かれたものなのです。
美学や美術史、映像論や映像史、メディア論や大衆社会論の領域で、さまざまな形でアプローチされてきたこの論考を、どのように〈民俗学的〉に読み解いていくことができるのか。
ベンヤミンは芸術を〈礼拝的価値〉と〈展示的価値〉に分けていますが、たとえば写真による「遺影」はどちらに属するのでしょう。また日本の民俗学では、「家族アルバム」の持つ〈芸術性〉について考察しているのですが、「家族アルバム」の価値は礼拝的でもあるのです。
ベンヤミンが期待した〈大衆〉は、日本民俗学における〈常民〉と重なるのか、違うものなのかと問いかけることもできそうです。短いながらも読み応えのある『複製技術時代の芸術作品』を、自由に読んでいきましょう。
(畑中章宏)
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畑中章宏(はたなか・あきひろ)
民俗学者。著書に『柳田国男と今和次郎』『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『天災と日本人』『廃仏毀釈』(ちくま新書)、『先祖と日本人』(日本評論社)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』『蚕』(晶文社)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)、『死者の民主主義』(トランスビュー)、『関西弁で読む遠野物語』(エクスナレッジ)、『日本疫病図説』(笠間書院)、『五輪と万博』『医療民俗学序説』(春秋社)ほか。
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ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味 (ちくま学芸文庫)
本体価格¥1500
筑摩書房 (ISBN:978-4480082169)
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【今後のスケジュール】
2022年9月18日(日)『新美南吉童話集』(岩波文庫)
※イベントは終了しました。アーカイブ配信の準備ができるまで今しばらくお待ちください。
【会場参加の方】
尚、お客様都合でのキャンセルの際は、必ずご連絡ください。
※下記、キャンセル規約に基づき、キャンセル料が発生しますのでご了承ください。
イベント当日より8日以上前のキャンセル…無料
イベント当日より7日~前日のキャンセル…入場料の50%
イベント当日/無断キャンセル…入場料の100%
【オンライン参加の方】
原則キャンセル不可となります。予めご了承ください。
オンライン配信は、ZOOMを利用しておこないます。
Zoomアプリをインストールしインターネットに接続したPC、スマホ、タブレットなどをご用意ください。
当日、開演前に、お申し込みの際にご入力いただいたメールアドレスへ、ミーティングルームへの招待URL、パスワードなどをお送りしますので、そちらからご参加ください。
なお、機材トラブル等で開始時間が遅れることがございます。また配信が不可能な状態になった場合は、終了後に録画を共有する形で対応させていただきます。あらかじめご了承のうえお申し込みください。
アーカイブ配信もございます。
【新入荷】往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ / 植本一子 滝口悠生
往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ / 植本一子 滝口悠生
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8731
写真家、文筆家の植本一子と、小説家の滝口悠生が、2021年11月から2022年4月にかけてやり取りした往復書簡。
家族について、
書くことについて、
ひとりになることについて。
巻末には、武田砂鉄よる寄稿を収録。
植本一子(うえもと・いちこ)
写真家。1984年広島県生まれ。
2003年にキヤノン写真新世紀で優秀賞を受賞。
2013年より下北沢に自然光を使った 写真館「 天然スタジオ」を立ち上げ、一般向けの記念撮影をライフワークとしている。
著書に『働けECD わたしの育児混沌記』『かなわない』『家族最後の日』『降伏の記録』 『台風一過』『うれしい生活』など。
滝口悠生(たきぐち ・ゆうしょう )
小説家。1982年東京都生まれ。
2011年「楽器」で新潮新人賞を受けデビュー。2015年『愛と人生』で野間文芸新人賞、2016年『死んでいない者』で芥川賞。
著書に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・ エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『やがて忘れる過程の途中( アイオワ日記)』『長い一日』など。
【EMRC】2022年6月22日(水) 課題本: 『ぜんぶ残して湖へ』 佐藤智子(左右社)
EAST MOUNTAIN READING CLUB vol.3
日時:2022年6月22日(水)19:30~21:00
参加費:500円(500円分のお買物券付)
定員:5名
課題本:『ぜんぶ残して湖へ』 佐藤智子(左右社)
参加条件:課題本の読了、最も好きな1句を含む5句を選んできてください。
ご予約:下記フォームよりお申し込みください。 ※定員に達しました。
ON READINGが主宰する読書会『EAST MOUNTAIN READING CLUB』。
1冊の本を起点に、その本の内容について思ったこと、考えたこと、わからなかったことを語り合ったり、脱線して関係ないこと(でもきっと関係なくはない)をお喋りしたりする会です。気張らず、緩やかに、でも何か発見があったりして楽しい。そんな読書会を目指しています。
今回の課題本は、現代俳句界の若手作家として注目される佐藤智子のデビュー句集『ぜんぶ残して湖へ』。
俳句に、ちょっと古風で硬質なイメージを持っている人こそ、是非この本をぱらりとめくってほしい。きっとそこから遠く離れた、豊かで自由で軽やかな言葉たちに驚いてもらえるはず。
というわけで、この句集の中から、最も好きな1句を含む5句を選んできてください。その句の面白みをみんなで分かち合いましょう。
書誌情報:
『ぜんぶ残して湖へ』 佐藤智子(左右社)
本体価格:1,980円 ISBN-13 978-4865280494
※定員に達しました。
尚、お客様都合でのキャンセルの際は、必ずご連絡ください。
※下記、キャンセル規約に基づき、キャンセル料が発生しますのでご了承ください。
イベント当日より8日以上前のキャンセル…無料
イベント当日より7日~前日のキャンセル…入場料の50%
イベント当日/無断キャンセル…入場料の100%
濱田紘輔 写真展『Between Me & the US』
濱田紘輔 写真展『Between Me & the US』
Kosuke Hamada Photo Exhibition
2022年6月16日(木)~ 6月27日(月)
作家在廊予定:6月16日、17日、18日、19日、25日、26日、27日
写真家、濱田紘輔による2冊目の写真集『Between Me & the US』の刊行を記念して、写真展を開催します。
―――
レンタカーを借りて一人でアメリカ中を回っていたある日、ヒューストンの郊外に着いたのは夜遅くだった。12月末の真冬なのに蒸し暑い夜で、モーテルでビールが飲みたいと思い近くのスーパーマーケットに立ち寄ることにした。レジで会計を済ませようとすると案の定、年齢がわかるものを見せるようにと店員のお姉さんに言われた。毎度のことで驚きはなかったが、当時25歳の僕は、アメリカではどこに行っても21歳以上には見えなかったらしい。パスポートを渡して彼女が生年月日に目を通すと「ハッピーバースデー」と陽気な口調でパスポートを返してくれた。明後日は僕の誕生日だった。僕は照れながらありがとうと言ってお店をあとにした。その時の会話が、5年経った今でも映画のワンシーンのように鮮やかに記憶に残り続けている。
_濱田紘輔
濱田 紘輔 / Kosuke Hamada
フォトグラファー
1990年、三重県生まれ。
東京を拠点にクライアントワークを手がける傍ら作品を制作。2019 年に写真集『THE LAUNDRIES』を出版、 全国各地で個展を開催。
https://www.kosukehamada.com/
instagram: @kosukehamadas
『Between Me & the US』
182mm×257mm 96P
日記小冊子付き(20編:10P)
softcover | self publishing ¥3000+ tax
edition:500
【新入荷】finding the film – director scouts for C’mon C’mon / MIKE MILLS
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8712
グラフィック・デザイナー、アーティスト、脚本家、そして映画監督として、様々なフィールドで活躍し、評価を得ているマイク・ミルズによる写真集。
映画『カモン カモン』製作の初期段階でマイクが行ったロケーション・ハンティングの記録を収録したもの。それは、彼にとって映画撮影の中で最も好きで重要な工程の一つだそう。
本作は、1996年から2006年まで刊行されていたカルチャー雑誌「relax」のイベント用ペーパーバックシリーズ「リラックス・ライブラリー」の、欠番していた第7巻として刊行され、当時の編集長・岡本仁とマイク・ミルズが、22年の時を経て結実させた1冊でもある。
土谷未央(cineca)『She watches films. She tastes films.』たべるようにみる 出版記念展
土谷未央(cineca)『She watches films. She tastes films.』たべるようにみる 出版記念展
2022年5月28日(土)~ 6月19日(日)
類稀な視点で、見て食べる。
美しいお菓子を生み出す「cineca」として活動する菓子作家、土谷未央の初の著書、『She watches films. She tastes films.』(たべるようにみる)は、WEBメディア『PERK』での連載「cinecaのおいしい映画」5年分の作品を、今の視点で隅々まで丁寧に加筆・再編集したもの。
作家が敬愛してやまない映画を、菓子を主軸としたアートワークとコラムで表現した一冊です。
本展示では、本書での撮り下ろし写真作品の展示、販売やアートワークから派生したアートピースを展示いたします。
—
たべるとき私は
うつくしい おいしい おもしろい うれしい
自由に湧いた感情を お腹へ運び
咀嚼して 味の記憶をつくります
みるとき私は
きれい かなしい いとおしい たのしい
自由に溢れた感情を 心へ運び
消化して 物語の記憶をつくります
食事をすることと
映画をみることは
私にとって似ていることです
どちらも 私の血や肉をつくる 命のそばにあるもの
そしてどちらも だれともおなじ感想を持たないもの
あなたがおいしいと思ったものを
私はくすぐったいと思う
あなたがうつくしいと思ったものを
私はかなしいと思う
たべることも みることも
それぞれの想いを抱えるはずのものだと考えます
たべるようにみて
みるようにたべる
そうやって 私は
自分の鼓動を聴くことができるのです
—
cineca(チネカ)
アイデアから包装までのすべてを菓子と捉え、新しい食べる体験をつくる。映画を題材に創案することを主とし、日常や風景の観察による気づきを菓子の世界に落とし込むことをオリジナルのものとする。製菓、アートワーク、執筆、レシピ監修など多岐に渡る活動から、菓子の新しいかたち、価値の模索、提案を行う。
instagram:@cineca
http://cineca.si/
土谷未央(つちや・みお)
東京都生まれ。菓子作家、映画ファン。
多摩美術大学卒業。グラフィックデザイナーの職に就いた後、製菓学校に通い、卒業。2012年に映画をきっかけに物語性のある菓子を制作するcineca(チネカ)を創始。製菓において、日常や風景の観察による気づきを菓子の世界に落とし込む手法をオリジナルのものとする。2017年頃からは企画や菓子監修、アートワーク・執筆業なども数多く手がけ、様々な活動を通して、菓子の新しい形を提案する。最近の仕事に、東京国立近代美術館『ピーター・ドイグ展』(2020)オリジナル菓子監修・制作、LUMINE 全館クリスマスフェア 2019『POWER CAKES』菓子監修など。
aptp刊 4,200yen | 230mm × 300mm|A4変型スクラム製本・ゴム綴じ|88P
『本が語ること、語らせること』(夕書房)刊行記念トーク ~本のある場所にできること~
『本が語ること、語らせること』(夕書房)刊行記念トーク ~本のある場所にできること~
日程:2022年6月12日(日)
時間:13時30分~
登壇:青木海青子、黒田杏子(ON READING)
入場料:1,500円(ON READINGお買物券500円分付)
定員:25名
ご予約:下記フォームよりお申し込みください。 ※定員に達したため受付を終了しました。
私設図書館の運営を通して、読むこと、本がそこにあることの新たな可能性を示唆するエッセイ集『本が語ること、語らせること』(夕書房)の刊行を記念し、著者で「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」司書の青木海青子さんと、黒田杏子(ON READING)のトークイベントを開催します。
(以下、出版社より)
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「読む」ことは、ひとりぼっちでなされなくてもいいのです。私たちが閉じていた個人の書架を開き、そこに他人を呼び込んで問題意識を共有したように、共に読むという行為は、共に考え、社会を一緒に構築していく、一つの呼び水になるのではないでしょうか。
———–
本書で海青子さんが綴ったこの一節は、ON READINGという場所を通じて黒田さんたちが行っていることにも通じる気がします。
奈良県東吉野村の山間の図書館と、名古屋の街中の書店。
環境や立場は違えど、同じ「本のある空間」を運営するお2人にとって、本とはどんな存在なのか、読むとはどういう行為なのか——本書を媒介に存分に語り合っていただきます。
[プロフィール]
青木海青子(あおき・みあこ)
「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」司書。
1985年、兵庫県神戸市生まれ。約7年の大学図書館勤務を経て、夫・真兵とともに奈良県東吉野村にルチャ・リブロを開設。2016年より図書館を営むかたわら、「Aokimiako」の屋号での刺繍等によるアクセサリーや雑貨製作、イラスト制作も行っている。青木真兵との共著に『彼岸の図書館——ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』『山學ノオト2』(エイチアンドエスカンパニー)がある。
https://lucha-libro.net/
黒田杏子(くろだ・きょうこ)
書店員。
1981年岐阜県出身。2006年に書店『YEBISU ART LABO FOR BOOKS』を、夫とともに名古屋・伏見にオープン。2011年に名古屋・東山公園に移転し『ON READING』としてリニューアル。併設するギャラリーにて様々な作家の展覧会も開催。2009年に、出版レーベル『ELVIS PRESS』を立ち上げ、これまでにおよそ20タイトルをリリースしている。
※定員に達したため受付を終了しました。
※下記、キャンセル規約に基づき、キャンセル料が発生しますのでご了承ください。
イベント当日より8日以上前のキャンセル…無料
イベント当日より7日~前日のキャンセル…入場料の50%
イベント当日/無断キャンセル…入場料の100%
【新入荷】熊彫図鑑 第2版 / 東京903会
熊彫図鑑 第2版 / 東京903会
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8698
スイスから尾張徳川家が日本へ持ち込み、北の大地に根付いた八雲の木彫り熊。
本書は、編集者であり東京903会代表を務める安藤夏樹の「八雲の熊彫」コレクションを中心に約220点を掲載した決定的1冊。
八雲の代表的な熊彫作家8人の作品紹介や関係者のインタビュー、八雲の木彫り熊の歴史、そのルーツを巡る旅などを収録。