2022-11
5月17日(水)柴田元幸朗読会『ゼペット』
レベッカ・ブラウン作、カナイフユキ絵、柴田元幸訳『ゼペット』(ignition gallery)の刊行を記念して、翻訳者の柴田元幸による朗読会を開催します。
日程:2023年5月17日(水)
開場:19時 開演:19時30分 終演:21時
料金:2,000円(500円分のお買物券付)
定員:30名
予約:
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レベッカ・ブラウンの「ゼペット」(“Geppetto”)は、2018年に刊行されたNot Heaven, Somewhere Else: A Cycle of Stories(『天国ではなく、どこか別の場所 物語集』、Tarpaulin Sky Press刊、邦訳なし)に収められている。この物語集には、「三匹の子ぶた」を踏まえた“Pigs”、「赤ずきんちゃん」を踏まえた“To Grandmother’s House”をはじめ、ヘンゼルとグレーテル、ハンプティ・ダンプティなど、さまざまな伝統的物語やキャラクターがレベッカ流に語りなおされた物語が並んでいる。語り直しの切り口は作品によってさまざまで、単一のメッセージに還元できない、豊かな「サイクル」が出来上がっている。100ページに満たない小著だが、怒りと希望をシンプルな文章で発信しつづけるレズビアン作家レベッカ・ブラウンの神髄が伝わってくる。
「ゼペット」は厳しさと優しさが並存していて、中でもとりわけ味わい深い。
柴田元幸
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朗読会では、「ゼペット」をはじめとしたレベッカ・ブラウン作品はもちろん、他の作家の訳したて作品も朗読予定です。
その日その場所だけの朗読を、ぜひご体験ください。
「ゼペット」は、『体の贈り物』『若かった日々』『家庭の医学』などで知られるアメリカの作家、レベッカ・ブラウンの掌篇です。
人間になんかなりたくない、命なんかほしくないと言い続けるピノキオを抱えた老人のお話で、その悲しみと優しさに、カナイフユキの色彩が寄り添います。
不器用で、弱く、失敗して負けていく人、周縁化されていく人のために、そういう人たちが孤独ではないんだと思えるように描いているカナイフユキと、レベッカ・ブラウンによる、「祈り」にも似た絵本が誕生しました。
柴田元幸
1954年、東京生まれ。米文学者、翻訳家。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクスン(上・下)』(トマス・ピンチョン著、新潮社)で日本翻訳文化賞、2017年には早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』の責任編集も務める。
プロフィールイラスト©️島袋里美
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【新入荷】TOO MUCH Magazine Issue 9 The Sacred
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東京発のインディペンデントマガジン『TOO MUCH Magazine』は、アート、建築の話題を中心に、ヨーローッパ、北米等で多くの読者に親しまれている英語表記(日本語訳冊子付き)の雑誌です。
今号では「聖なる空間」が特集テーマ。
ますます俗化する世界において、聖なるものとは何なのか、また聖と俗を分けるものは何なのか、古今東西の信念体系に迫り考えています。
涅槃仏とオダリスクが飾られた、画家・横尾忠則のアトリエでのミュージシャンの蓮沼執太との対談、日本全国にある古ぼけた民家や使い古された工場をモスクとして転用する日本のイスラム教徒たち、韓国人アーティストの崔在銀や、フランス人アーティストのカミーユ・アンロへの取材記事、その他、石川直樹、コズミック・ワンダー、ジョアンナ・タガダ・ホフベック、シアスター・ゲイツなどなど様々なアーティスト、クリエイターたちとともに、古今東西の聖なるもの、俗なるものを掘り下げていきます。
参加アーティスト:
横尾忠則、蓮沼執太、崔在銀、カミーユ・アンロ、長場雄、石川直樹、コズミック・ワンダー、フェイ・トゥーグッド、新城大地郎、ジョアンナ・タガダ・ホフベック、マイケル・ハイザー、シアスター・ゲイツ、ヒルマ・アフ・クリント、奈良原一高、伊丹豪、オードリー・フォンドゥカヴ、Item Idem etc…
【新入荷】Ibiza Memories / Henry Roy
Ibiza Memories / Henry Roy
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ファッション・フォトを中心に世界中で活躍する、ハイチ出身のフォトグラファー、Henry Roy(アンリ・ロア)による写真集。
アンリ・ロワは、3歳のときに家族でフランスに移住し、地理的、文化的、社会的な境界線を越えて、独自の道を歩んできたフォトグラファー。彼は、数十年にわたり「視覚的な詩」と呼ぶ世界を構築し、その表現の中でハイブリッドなアイデンティティから生まれた感性を開花させてきました。最近のプロジェクトでは、アニミズムの影響を受けた個人的な神秘性を定義するために、写真とテキストを組み合わせることが増えています。
6冊目の写真集となる本作『Ibiza Memories』は、30年にわたりイビサ島を訪れ撮影した写真のアーカイブ集。写真批評家ファビアン・リベリとの対談やテキストも収録(テキスト英仏)。家族アルバム、写真、エッセイ、ファンタスマゴリア、セルフポートレイトを組み合わせた本作は、亡命とハイチ系フランス人アーティストの視線の構築のメタファーとなっています。
今年も『K-BOOKフェア2022』を開催します。
『K-BOOKフェア2022』
2022年11月12日(土)~12月上旬予定
今年も『K-BOOKフェア2022』を開催します!
韓国の⽂学、エッセイから絵本、⼈⽂書までここ数年次々と刊⾏され、⽇本国内でも55万部を超える売り上げる作品も登場するなど、“K-BOOK”⼈気が⾼まっています。このフェアでは、店頭フェアスペースにて、当店おススメの韓国文学を中心にセレクトし展開します。
※ご購入特典として、「おすすめ本リスト」「オリジナルショッパー」「ちぇっくCHECK Vol.9」をプレゼント!
また、11月26日、27日に開催される「K-BOOKフェスティバル 2022 in Japan」では、小説家のキム・エランさんと中島京子さんによるクロストークをはじめ、様々なイベントが開催されます。こちらもぜひチェックしてください。
K-BOOKフェスティバル 2022 in Japan
https://k-bookfes.com/
名古屋城秋の夜間特別公開「景 KEI」: 満月の夜城朗読会
名古屋城秋の夜間特別公開「景 KEI」。紅葉に彩られた名古屋城で、ライブ、パフォーマンス、朗読、食などのイベントが開催されます。
私たちは最終日、満月の夜に開催される小泉今日子さんの朗読会「満月の夜城朗読会」にて、選書を担当させていただいております。よい時間を過ごしていただけるよう努めます。どうぞおたのしみに。
満月の夜城朗読会
出演者:小泉今日子
日程:2022/12/8(木)19:00-20:00
会場:名古屋城本丸御殿中庭
ご予約:公式HP( https://www.nagoyajo-kei.jp/teaser/ ) よりお申し込みください。
時代の変遷を見つめてきたこの場所は、たくさんの記憶が眠る場所でもあります。昼間は多くの観光客が訪れ賑わう名古屋城ですが、夜は、声なきものたちの声を、ひっそりとした静寂とともに湛えているようにも感じられます。テキスト、言葉とは不思議なもので、それを発する人、それを受け取る場所、時間や状況など様々な要因によって、全く異なった体験として受容されます。暮夜 をむかえたこの場所 に、耳を澄ませてみる。そうすると、読まれたテキストとともに、この地に眠る複数の声が、様々な感情が聴こえてくるかもしれません。
朗読【小泉今日子】
1966年生まれ。1982年歌手としてデビュー。同時に映画やテレビドラマなどで俳優業も開始。舞台『草枕』にて第50回紀伊國屋演劇賞個人賞、第23回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。2005年から10年間、読売新聞で書評委員を務めるなど執筆としても活躍し、「黄色いマンション 黒い猫」で2017年講談社エッセイ賞を受賞。2015年には自らが代表を務める「株式会社明後日」を設立。プロデューサーとして舞台演劇や音楽イベントなどの企画、制作に従事。
選書【ON READING(黒田義隆 ・黒田杏子) 】
名古屋・東山公園に店舗を構える、ブックショップ&ギャラリー。 世界をみる目の解像度を高めて、多様な価値観を教えてくれる本を、新刊、古本問わずセレクトしている。 併設のギャラリーでは、気鋭のアーティストの展覧会や作家を招いてのトークイベントなどを企画・開催している。
名古屋城秋の夜間特別公開「景 KEI」
2022年11月25日(金)~12月8日(木)
https://www.nagoyajo-kei.jp/teaser/
主催:名古屋市
企画・デザイン・制作:株式会社クーグート
コンセプト:景プロジェクトチーム、 服部浩之
空間演出: PERIMETORON(ペリメトロン)