2018-04

柴田元幸&小島ケイタニーラブ『MONKEY vol.15』&『はるやすみのよる』発売記念セッション

柴田元幸&小島ケイタニーラブ
『MONKEY vol.15』&『はるやすみのよる』発売記念セッション

日程:2018年6月15日(金)
開場:19時 開演:19時30分 終演:21時頃
会場:ON READING(名古屋市千種区東山通5ー19 カメダビル2A)
料金:予約2800円(ON READINGの買い物券500円分付き)/当日3000円
出演:柴田元幸、小島ケイタニーラブ
サポートメンバー:伊藤豊
定員:30名さま
予約:下記メールアドレスに必要事項を明記しメールをお送りください。
ignition.gallery@gmail.com

件名「『MONKEY vol.15』&『はるやすみのよる』」

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3.ご予約人数

*ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
*メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、ご確認をお願い致します。
*当日無断キャンセルの方にはキャンセル料を頂戴しております。定員に達し次第、受付終了となります。


 

MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)は、ポール・オースターやエドワード・ゴーリーなど数々の翻訳で知られる翻訳家・柴田元幸さんが「提言、意見を述べるのでなく、自分が好きな作品を訳し、作家にも失敗を恐れずに『遊べる』場にしたい」と責任編集を務めて2013年10月に創刊した文芸誌。2018年6月15日発売予定のvol.15の特集は、「1950年代アメリカ短篇小説」です。

『はるやすみのよる』は、小島ケイタニーラブの2年ぶりとなる新作。METAFIVEのゴンドウトモヒコをプロデューサーに迎え、NHKみんなのうた「毛布の日」、吉本ばなな原作・若木真吾監督「白河夜船」劇場歌など全11曲を収録。

1950年代のアメリカ短篇小説には、小説のいいところがつまっていると思います。わざとらしさを排し、ストーリーを語る。それは、小島ケイタニーラブの楽曲にも共鳴しているように思います。

『はるやすみのよる』の10曲目に収録されている「長い道草の途上」は、柴田元幸さんの活動にも共鳴しているように思います。

今回のセッションは、サポートメンバーに、小島ケイタニーラブと作家・温又柔が結成したユニット”ponto”にも参加するサウンドデザイナー・伊藤豊を迎えて行います。

柴田元幸さんの朗読と、小島ケイタニーラブと伊藤豊の音楽のセッションによって、ひとりでは辿り着けない景色を見ることができたら。

終演後にはサイン会も開催します。ぜひご体験ください。

 

小島ケイタニーラブ
シンガー。ソングライター。伸びやかで脱力感のある声、暖かくも切ない歌詞世界を歌う。静岡県浜松出身。

2009年にロックバンドANIMAとしてWEATHER/HEADZよりデビュー後、これまでにソロ作品として、ミニアルバム『小島敬太』(WEATHER/HEADZ)、フルアルバム『It’s a cry run.』(Rainy Day Records/スイッチ・パブリッシング)を発表。2016年には「NHK みんなのうた」にて楽曲「毛布の日」を制作。ミスタードーナツCM「ドレミの歌」、読売テレビ・日テレ「遠くへ行きたい」主題歌など、その独特な声を生かした歌唱も多数。近年は、『銀河鉄道の夜(with 古川日出男・管啓次郎・柴田元幸)』『とてもとてもサーカスなフロラ(with 江國香織)』『星の王子さま(with 管啓次郎・めいりんfromくもりな)』などの朗読劇のサウンドプロデュースや、親子で楽しめる物語のフェスティバル『マンモススクール STORYTIME in NARA』の全体監修を務める。2018年5月、プロデューサーにゴンドウトモヒコ(METAFIVE, pupa etc.)を迎え、2年ぶりとなるフルアルバム『はるやすみのよる』を愚音堂/SPACE SHOWER MUSICよりリリース。

©島袋里美

 

柴田元幸
翻訳家、東京大学名誉教授。東京都生まれ。ポール・オースター、レベッカ・ブラウンなど、現代アメリカ文学を数多く翻訳。2010年、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』(新潮社)で日本翻訳文化賞を受賞。最近の翻訳に、レアード・ハント『ネバーホーム』(朝日新聞出版)、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』(研究社)など。文芸誌『MONKEY』責任編集。2017年、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。

2018-04-21 | Posted in Event, NewsComments Closed 

 

阿部海太 絵本『みずのこどもたち』 原画展 あたたかい水

 

阿部海太 絵本『みずのこどもたち』 原画展 あたたかい水
2018年5月16日(水)~6月4日(月)
作家在廊日:5月20日(日)、6月3日(日)

阿部海太の絵本『みずのこどもたち』(佼成出版社)の原画展を開催致します。
絵本原画の展示に加え、スピンオフとして描き下ろした油彩作品の展示販売も合わせて行います。

 

『みずのこどもたち』(佼成出版社)
A4/32ページ

阿部海太 (あべかいた)
1986年埼玉生まれ。絵描き、絵本描き。本のインディペンデント・レーベル「Kite」所属。著書に『みち』(リトルモア)、『めざめる』(あかね書房)、共著に『はじまりが見える世界の神話』(創元社)がある。神戸在住。
www.Kaita-abe.com

2018-04-14 | Posted in Past-ExComments Closed 

 

vent de moe debut exhibition「夏の美しい友達」展示即売会

 

vent de moe debut exhibition 「夏の美しい友達」展示即売会
2018年5月26日(土)~6月3日(日)

作家在廊予定日:5/26(土)、27(日)、6/2(土)、6/3(日)

あたらしい扇子ブランド、vent de moeの展示即売会を開催します。

2018年初夏、小さな扇子屋 vent de moe/ヴァン・ドゥ・モエをはじめます。日本の職人により1本1本丁寧に製作された扇骨やパーツをつかい、時には今までみたことのない扇子にも挑戦し、従来の枠にとらわれない自由でコンテンポラリーな扇子づくりを目指します。vent de moe の扇子が 日々のわたしたちの、どうか枯れない花になれますように。しなやかな風を纏い、風に吹かれながら挑戦し、鞄のなかで踊り続ける道具であることを夢みています。

1点ものも含む即売会となります。数に限りがあるためお早めにお運びください。

instagram:  @vent.de.moe

2018-04-15 | Posted in Past-ExComments Closed 

 

【新入荷】See You Tomorrow / NOBUE MIYAZAKI (STOMACHACHE.)

See You Tomorrow / NOBUE MIYAZAKI (STOMACHACHE.)
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/6165

1000部限定

「GINZA」や「Casa BRUTUS」などをはじめ多数の雑誌や広告などを手掛ける人気イラストレーター、STOMACHACHE.の宮崎信恵による絵本。

現在、徳島を拠点に活動中の彼女。家の畑では自然農を実践し、土に手を入れながら、イラスト、刺繍、パッチワーク、陶芸、木版画、俳句など様々な手法による作品を制作しています。

本作は、以前、私家版として1冊のみ制作し個展で発表した絵本作品をもとに、新たに描き下ろした初出版となる絵本。多様な表現を取り入れながら、みずみずしい感性で、読者に生き生きと語りかけてくる、叙情詩のような一冊です。

宮崎信恵(みやざきのぶえ)
1984年徳島生まれ。STOMACHACHE.として妹と共に雑誌などのイラストを手がける。その他、刺繍・パッチワーク・陶芸・木版画・俳句・自然農を実践する。現在「トーチweb」にて連載中。
http://stomachache.jp

2018-04-28 | Posted in NewsComments Closed 

 

【新入荷】MIZUGI / Osamu Yokonami 横浪修

『MIZUGI / Osamu Yokonami 横浪修』
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/6124

500部限定
サイン入り

ファッション誌、広告等で活躍する日本人フォトグラファー・横浪修の作品集。

今作は作者がかねてより制作してきた「Assembly」シリーズの延長上にありながら、人の体温や湿度といった生命力を感じることを目的として肌の露出が多い水着をテーマとして選び、とりわけクローズアップでの撮影を採用している。シリーズが持つ匿名性を「MIZUGI」にも引き続き与えることで、集団のポートレートとしての強さが引き立つ。

本作はフランスとスウェーデンを拠点とする出版社「LIBRARYMAN」の季刊写真集プロジェクト「Seasons Series」の一作目(Spring)として刊行。

あるカテゴリーにあてはまるアーティストたちが、一つの同じ条件のもと一冊の本の形で表現するという一貫した企画だが、それぞれの作家が持つ視点によって個々の違いが表出する。かつ、季節ごとに登場する作家のセレクションとコンテンツが各々の作品そのものを際立たせながらも、全作品集を通してサイズやページ数、デザインは統一される。四季を用いる手法は、韓国の映画監督キム・ギドク(Kim Ki-duk)の映像作品「春夏秋冬そして春(英題: Spring, Summer, Fall, Winter… and Spring)」(2013)から着想を得ており、四季を生涯に見立て様々な俳優陣が一人の主人公の一生を演じているこの作品は、湖中の庵に暮らす一人の父的存在が印象的である。この映像作品はとりわけ四季の風景の移り変わりに沿った物語の形式であり、そのことが主人公の成長に影響を与えているが、今回の企画「Seasons Series」は、各作品が季節の違いを感じさせつつも、シンプルかつ深遠なアイデア、その精神性や人間の情熱を軸とする。

 

2018-04-14 | Posted in NewsComments Closed 

 

【新入荷】うしとうそ とやまの土人形


『うしとうそ とやまの土人形』
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/6148

限定700部

民芸と関わりの深い地である富山で、今でも残る民芸品の「土人形」を、小野田陽一による美しい写真と、富山民藝協会の広瀬徹也のテキストで紹介した1冊。

かつて、幼い子ども達の遊び道具であった土人形は、時代の変化とともに普段の生活では見ることが少なくなりました。しかし、土の素朴な質感や形、1つ1つ違う手書きの愛らしい表情など、今でも惹き付けられる魅力があります。出版したのは、幼い頃から土人形に親しんでいたというデザイナーの宮田裕美詠。一冊一冊に金箔を貼り付けた丁寧なブックデザインも彼女の手によるもの。郷土玩具、土人形への愛情が込められた1冊です。

※表紙の金箔は面積が大きいため剥がれやすいですが、これは、とやまの土人形で「蛇目土鈴」という、割れたらこどもの魔除けになるものにちなんだものです。日本人のもろさを生かす美的感覚にも触れてほしいとの思いから採用された仕様となっております。

2018-04-14 | Posted in NewsComments Closed 

 

NOBUE MIYAZAKI exhibition 『See You Tomorrow』

 

NOBUE MIYAZAKI exhibition 『See You Tomorrow』
2018年5月2日(水) ~  5月21日(月)
作家在廊予定日:5月2日(水)、3日(木)、19日(土)、20日(日)、21日(月)

宮崎信恵(STOMACHACHE.)による初の絵本『See You Tomorrow』(ELVIS PRESS)の刊行を記念して、個展を開催します。絵本原画のほか、描きおろし作品等も展示、ZINEやグッズの販売も予定しています。

 

宮崎信恵(みやざきのぶえ)
1984年徳島生まれ。STOMACHACHE.として妹と共に雑誌などのイラストを手がける。その他、刺繍・パッチワーク・陶芸・木版画・俳句・自然農を実践する。現在「トーチweb」にて連載中。
http://stomachache.jp
http://nobuemiyazaki.tumblr.com
http://to-ti.in/product/ro-go

NOBUE MIYAZAKI 『See You Tomorrow』
published by ELVIS PRESS
hardcover 30cm/22cm 36P
edition of 1000 | 2,500 yen+tax

【展示記録】
NOBUE MIYAZAKI exhibition 『See You Tomorrow』

STOMACHACHE.としても活躍中の宮崎信恵の個展『See You Tommorow』が終了しました。

絵本「See You Tommorow」は、線画と水彩、転写をベースとして、陶器やキルト、木版など様々な素材で制作した作品がコラージュされています。今回の展覧会では、原画作品に加え、コラージュされた元の作品も展示しました。

学生時代は陶磁専攻で陶器の作品を作り、卒業後は、イラストレーターとして仕事をしつつ、キルトや刺繍などの布作品や、紙やアルミ缶など身近な素材で作品を作っています。

これまで彼女の作品を観てきて感じることといえば、例えば料理を作ったり洗濯や掃除をしたり、散歩をするのと同じように、生活と地続きに、日々の営みとして作品を作っているのだということ。自分と向き合いながら素直に作為なくつくられたその作品には、「生きる」ことそのものが表現されているように感じます。

今回、ELVIS PRESSからこの絵本を出版することになったのは、2014年に行われた宮崎信恵さんの個展で、私家版としてつくられた1冊を見たことからでした。その表現方法や添えられた言葉に、感動した私たちは、一緒に絵本をつくろう、と話を持ち掛けました。最初は全く新しい作品で、と考えていたのですが、本作は普遍的なテーマでもあるし、より多くの人に見てほしいと今回の出版に至りました。

展覧会は終わっても、絵本はいつでも開くことができます。自分の今の気持ちや状況によって、響き方が変わるんじゃないかなと思います。

「また明日」は、この世界への、自分への、読者への挨拶で、来るべき「明日」を肯定する言葉だと思います。

繰り返される毎日。何かをしてもいいし、何もしなくてもいい。わたしたちにはその自由がある。
ひとりで考えたり、ひとりで立つこと、自分の心に問いかけること、ここにはいない誰かを思うこと。
外からの刺激が多くて、そうした時間をなかなか持てずにいる方も多い今、この絵本の世界は、自分自身との対話を促してくれるのではないかと思います。

今、宮崎さんが連載しているトーチwebでも、日々のエッセイや、近年取り組んでいる俳句、短歌が読めます。これを読むと、彼女がどういう生活の中で、こういうものを作っているのかがより分かっていただけるのではないかと思います。こちらも併せてどうぞ。
http://to-ti.in/story/tuti_no_ue01

絵本『See You Tommorow』は、店頭、オンラインショップで販売しております。ぜひお手に取ってみてください。

2018-04-06 | Posted in Past-ExComments Closed 

 

春の「いつもやっていること文化センター」at ON READING

 

春の「いつもやっていること文化センター」をご案内します。

「いつもやっていること文化センター」は、日々の暮らしを気にかけながら、雑談したり、相談したり、集うことのできる場所として、ホモ・サピエンスの道具研究会が運営している文化施設です。

ただ、センターというわりに、いつもは場所をもたず、運営上、誰かに求められてはじめて現実に開設されます。今回はON READINGでの開設となります。

ON READINGでは、3月の開設につづき、4月と5月も、「いつもやっていること文化センター」を開設することにしました。

4月は、以前の集いの機会に参加を逃した方々のために、「日々の暮らしをなぞるたのしみ(考え方と書き方)」をロングバージョンで。5月は趣をかえ、日曜日の朝に、少しだけ余裕をもって休日を過ごせるような集いを開きます。

 

2018年4月12日[木]20:00~21:00
いつもやっていること文化センター:日々の暮らしをなぞるたのしみ(考え方と書き方)
参加費:1,000円(定員6名、要予約)

※下記フォームよりお申し込みください。

いつもやっていることを、ただなぞってみる。それだけのことでもちょっとしたズレが生まれ、少しだけ宙に浮かべた感じになったりします。俯瞰して、何かがすっきり見えるようになるわけではないけれど、そうして生まれた落差が引っかかりになって、思いがけず、さきに進めたりもする。『生活と研究-世界をきちんとあじわうために-』を手引としつつ、それらをたのしむ練習の時間にしたいと思います。いつもやっていることにどこかで埋もれて、距離をとれなくなっている人は、ぜひ参加してみてください。

 

2018年5月20日[日]10:00~11:30
いつもやっていること文化センター:朝の集い
参加費:1,500円(定員6名、要予約)

下記フォームよりお申し込みください。  定員に達しましたので受付を終了しました。

「いつもやっていること文化センター」は、いつもやっていることを気にかけたいと思っている人なら誰でも利用することができる施設です。家庭や職場、学校や友人との集まりでも話をするのは、いつものこと。でも、どんなに話をしても、話題にすらされない「いつもやっていること」があったりするものです。

もし、そうした捕まえようのない、いつものことを、たまたまでも、うまく捕まえられたなら、それはもう大きな発見なのではないでしょうか。この朝の集いは、ただ集まって、お茶を飲みつつ、話しをするだけなのですが、思いがけず見つけてしまうような何かを期待しながら、一日を始めたいとお考えの方は、ぜひ参加してみてください。

 

定員に達しましたので受付を終了しました。

 

自動配信メールが届かないときは、以下の場合が考えられます。

*迷惑メール設定をしているため
→ info@elvispress.jp  からメールが届くように設定し、お申込内容をメールでお送りください。

*メールアドレスの記入間違い
→ 正しいメールアドレスをご連絡ください。

お電話でもご確認いただけます。 052-789-0855(ON READING)
営業時間 12:00~20:00 火曜定休

尚、お客様都合でのキャンセルの際は、必ずご連絡ください。
※下記、キャンセル規約に基づき、キャンセル料が発生しますのでご了承ください。
イベント当日より8日以上前のキャンセル…無料
イベント当日より7日~前日のキャンセル…入場料の50%
イベント当日/無断キャンセル…入場料の100%

ホモ・サピエンスの道具研究会
生活とともにある「研究」のあたらしいあり方を探るなかで生まれた、人類学者を中心メンバーとするリサーチ・グループ。今回の企画は、山崎剛・木田歩・坂井信三が設計を担当。
http://twitter.com/sapiensneipas

 


増補新装版 「世界をきちんとあじわうための本」
A5判変型|92頁 2016年9月発行
定価:本体1,700円+税
発行・発売:ELVIS PRESS

2018-04-04 | Posted in Event, NewsComments Closed 

 

【新入荷】Ango(日本語版) / Daido Moriyama 森山大道


『Ango(日本語版) / Daido Moriyama 森山大道』
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/6138

1947(昭和22)年に発表された坂口安吾の短編小説『桜の森の満開の下』に、森山大道が撮り下ろした桜の写真作品を加え、新たに編集し造本した1冊。ブックデザインは町口覚が手掛け、漆黒に浮かび上がる桜がなんとも艶やか。本としての存在感に溢れた書物となっています。

虚空の下に
敬愛する二人の先人の其々の桜を、 一冊の本という空間の中で交配させてみたい、 という衝動で僕は、この本を編集し造本した。 そして、桜の花びらと 冷めたい虚空がはりつめているばかりの 書物が完成した。何もない空間が、桜の森の満開の下にある と教えてくれた坂口安吾さん、 何もない空間を、意味なきままに埋め尽くす 半世紀前の桜の花びらと現いま在の桜の花びらを手渡してくれた森山大道さんに、 深く感謝いたします。
― 町口 覚

 

2018-04-14 | Posted in NewsComments Closed 

 

【新入荷】As the Call, So the Echo / 奥山由之

『As the Call, So the Echo / 奥山由之』
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/5999

 

第34回写真新世紀優秀賞受賞し、数多くのクライアントワークも手掛けるなど、デビューして間もなく、一躍日本のトップ・フォトグラファーとして注目を集めている写真家、奥山由之による写真集。

(以下出版社より)

本作は、2年余りにわたり、ある村で暮らす友人の家族と、その周りの人々の日々の情景を撮りためたシリーズです。当初は作品として発表する予定ではなく、目のまえの瞬間瞬間に反応し、受け入れ、シャッターを押したものでした。
それらは、奥山にとって、ある時から止まってしまった「写真の持つ気配」を、もう一度再生させるきっかけとなったのです。

具体と抽象を行き来し、豊かな色彩で、 人々がつくり出すものや、ひとつの命から始まる広がり、球体のような関係性を描き出す本書(4章構成)は、表現者としての奥山の新たな出発点になるとともに、写真の原点ともいえる力を湛えています。

『As the call, So the echo』(呼びかけたから、こだまが返ってきたんだ)── いつだったか、たまたま開いた本で、気になるその字面に目が留まったことからつけられた──というタイトルは、写真家と被写体、写真家と世界との間に交わされる、生命体としてのやりとりを想起させるものでもあります。

人と人とが交わす”何か”による交信を、時間を重層させながら映し出す本書もまた、「音にならない音」が聞こえる瞬間のように、読者に届くことを願っています。

 

2018-04-15 | Posted in NewsComments Closed