2020-10
【新入荷】KUMO / 雲 / 横浪修 Osamu Yokonami
KUMO / 雲 / 横浪修 Osamu Yokonami
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/7606
ファッション誌、広告等で活躍する日本人フォトグラファー、横浪修の作品集。
若さや集団性、匿名性を以前より探求してきたが、そこには「雲(KUMO/CLOUDS)」との共通した特徴を見いだすことができる。
「雲」のユートピア的位置付けは、社会におけるそれぞれの結びつきで見られる文化的な均一化によって起きる類似性を想起させる。つまり、社会構造における視覚的なメタファーとして、集団が個々の行動よりも強度を持ちうるということを表している。
本作に収録されている作品は、館山、富士山、三浦、沼津など日本国内の各地で撮影された。
ストックホルムのインディペンデント・パブリッシャー、LIBRARYMANからのリリース。限定1000部。
【新入荷】Summer Sublet / Ward Long
Summer Sublet / Ward Long
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/7605
オークランド在住のアメリカ人フォトグラファー、Ward Longによる写真集。
本作は、Ward Longが友人のアラに紹介されて暮らした、モンゴメリー通りにある築100年のシェアハウスのひと夏の記録。
その家で彼は、アリス、ハンナ、サラ、ビアンカ、ケイトの5人の女性たちと同居しました。彼女たちの友情、優しさや強さにたちまち魅了された彼は、彼女たちの姿をドキュメントし始めました。裏庭で布を染めたり、子供の劇の衣装をデザインしたり、深夜にお互いにタトゥーを入れたり、宝石を削ったり、革を縫ったりしたり。自由気ままな生活をし、お互いに健やかで親密な関係を築いていた彼女たちの姿は、彼にとって人間として生きる上で、大切なことを学ぶきっかけとなったといいます。
その後、この家を紹介した友人のアラは、不慮の事故で亡くなってしまいましたが、本作は、彼女からの贈り物だともいえると、Ward Longは語っています。
Deadbeat Clubからリリース。500部限定。
【新入荷】鹿渡り / 白石ちえこ
鹿渡り / 白石ちえこ
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/7582
国内のみならず、海外でも評価が高まる写真家、白石ちえこによる写真集。
本作は、北海道、道東の自然に入り、エゾシカの群れを撮影したシリーズ。
美しいモノクロームのプリントは、まるで絵画のよう。
やわらかな光、しんとした静けさ。思わず感嘆してしまう自然の神秘が閉じ込められた1冊。
『真冬の大地を巡る中、夕暮れの凍った湖をちいさく一列になって渡るエゾシカの群れに遭遇した。群れを眺めているうち、空と森とシカが一列に連なる自然の摂理を感じ、なにか神聖なものを見てしまったようなおごそかな気持ちになった。』『道東では、今まで感じたことのない大きな自然との一体感の中で、弱い光に包まれながら、私と鹿と自然が一本の道でつながって行くのだった。』(あとがきから抜粋。)
【新入荷】TOPICA PICTUS とぴか ぴくたす / 岡崎乾二郎
TOPICA PICTUS とぴか ぴくたす / 岡崎乾二郎
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/7594
造形作家・岡崎乾二郎が、2020年の3月から集中して描いた138点の絵画作品を収録した作品集。
【TOPICA PICTUS とぴかぴくたす について】
岡崎 乾二郎
絵画を類的存在として考えれば、絵画はどれも絵画であることにおいて同じ、とみなされもしよう。であれば、個々の絵画をなお制作しなければならない切実な動機も失われてしまう。人間という類に人という存在を還元してしまうと、個々の生のかけがえなさが失われてしまうのと同じである。
つまり個々の絵が制作されなければならないのは、それぞれが類的存在としての絵画を超えた固有の問題=主題を抱えているからである。世界にさまざまな場所があり、無数の考えるべき問題=トピックがあるように、絵画はそれぞれ固有の問題、特別の場所に向き合って制作される。けっして他に換えることができない切実さがそこにある。(個々の絵を固有なものとして現前させる問題は無数にある、そしてこの無数の固有な場所、独自な問題のネットワークがこの世界を編み上げている、だから世界を一つの時間、空間に括ることは決してできないだろう。ゆえに世界は決して終わらない)。
2020年の3月からアトリエに籠り、いままでになく集中し作品を制作した。絵画の制作とはその都度、異なる固有の場所を引き寄せ、そして探索することである。絵画が絵画でしかないこと、つまり絵画は絵画をおいてどこにも行けない、その条件に留まることがかえって絵画を通してどこにでも行けること、つまり絵画がなおそれぞれ固有の絵画でありうることの可能性であったことを強く実感した。
【新入荷】88 Constellations / 平山昌尚 Masanao Hirayama
88 Constellations / 平山昌尚 Masanao Hirayama
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/7550
国際的にも人気を集める、東京を拠点に活動するアーティスト、平山昌尚(HIMAA)による作品集。
本作は、1928年に国際天文学連合が定義した現代の星座の図版から、42の動物、29の無生物、17の人間と神話上の人物を選び、芸術的な意図を排除し、作家の無意識の中から浮かび上がってきた線で描き出した1冊。
巻末に星座リストも掲載。
LAの出版レーベル、New Documentsよりリリース。
mornquilt exhibition 『あたらしいキルト』
mornquilt exhibition 『あたらしいキルト』
11月28日(土)~12月14日(月)
どこか感じる懐かしさの中に新しさが加わったパッチワークキルトを制作するmornquilt。
名古屋では初めての展覧会です.
独特な色や柄の組み合わせと, ひと針ひと針仕上げたハンドステッチがポイントです。カラフルなキルトクッションをお部屋のワンポイントや記念日のギフトにいかがですか?
※作品は基本的に会期後のお渡し or 発送となります。
instagram: mornquilt
甲斐みのり著『たべるたのしみ』刊行記念 湯浅景子 装画展
甲斐みのり著『たべるたのしみ』刊行記念 湯浅景子 装画展
2020年11月6日(金)~11月29日(日)
甲斐みのり著『たべるたのしみ』(ミルブックス)の刊行にあわせて、装画に使用した原画を展示いたします。表紙画<クリスタルボンボン>と挿画5点に加えて、本書内で紹介されているものを新たに描きおろしていただきました。
美味しい味の記憶で綴られた本の世界をお楽しみください。
湯浅景子 keiko yuasa
1973年生まれ、名古屋市在住。
2020年HB GALLERY ファイルコンペvol.30
<藤枝リュウジ賞>大賞、他受賞多数。
www.keikoyuasa.com
【新入荷】I HAD A DREAM YOU MARRIED A BOY / Valerie Phillips
I HAD A DREAM YOU MARRIED A BOY / Valerie Phillips
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/7589
750部限定
ニューヨーク出身で現在はロンドンを拠点に活躍中のファッション・フォトグラファー、Valerie Phillips(ヴァレリー・フィリップス)の写真集。
本作は、彼女の被写体として幾度と撮影している少女、アルヴィダをSkypeやFaceTimeを使ってオンラインで撮影した作品をまとめたもの。
コロナ禍で生まれた新しい写真作品もいえる、彼女らしい1冊。
「今年初めにアルヴィダ・バイストロム(Arvida Bystrom)と私は、彼女の母国スウェーデンを車で旅して新作を撮影しようと話していた。新型コロナウイルスによってそれは実現出来ないものとなってしまったので、ロンドンを拠点とする私とストックホルム近郊に住むアルヴィダは、オンライン上でSkypeやFaceTimeを使った撮影を敢行した。ボーイフレンドが階下のキッチンで作ってくれたコーヒーを片手に、私はケンティッシュタウンの自宅のソファに座って彼女に指示を出し、彼女はダークなおとぎ話に出て来るような森に私を連れていってくれた。
ネットを介してスウェーデンの郊外のスーパーに行くのは楽しかった。アルヴィダはカートに食料品を詰め込みながら、その名前を英語で教えてくれた。私はロックダウン中の彼女の生活を共有した。私達はオンラインを介して一緒に彼女の犬のペドロを散歩し、朝食を作り、お風呂に入り、自然の中を駆け抜け、家中を踊り回った。その間中、私は自宅から一歩も出かけることは無かった。実際に長い時間一緒に過ごすことはほとんどないけれど、人間らしい方法かテクノロジーを介しているかに関わらず、私達はいつも全く同じやり方でコミュニケーションを取る。私はそんな二人の関係性がとても気に入っている。」
11月の営業時間&臨時休業のお知らせ
営業日・臨時休業のご案内
11月2日(月) 12:00~17:00
11月3日(火祝) 12:00~20:00
11月4日(水) 振替休業
11月5日(木)~ 通常営業
となります。
よろしくお願いいたします。
ON READING
村橋貴博 個展 『DOROTHY』
村橋貴博 個展 『DOROTHY』
2020年11月7日(土)~11月23日(月)
コラージュ、ブリコラージュの技法で作品発表を行うアーティスト、村橋貴博による作品集『DOROTHY』(ELVIS PRESS)の刊行を記念して展覧会を開催致します。ぜひお楽しみ下さい。
Takahiro Murahashi / 村橋貴博
1979年生まれ。武蔵野美術大学卒業。
コラージュを中心にした作品発表を続け、書籍や広告のイラストレーションやグラフィックデザインの仕事も行なう。
2人組のアートプロジェクト guse ars (グセアルス)としても活動。
guse-ars.com
【展示の様子】
村橋貴博さんとは、およそ10年来のお付き合い。岩瀬敬美さんとのユニット、guse arsの展示もこれまでに何度か開催させていただきました。
今回は、村橋さんのソロプロジェクト。以前より作品集を一緒に作りたいねとお話していて、コロナ禍の春の自粛延期を経て、ようやく実現に至りました。テーマ設定などは事前共有していて、これは面白いものになりそうだとは思っていましたが、実際の作品は想像以上の出来栄えでした。
DOROTHY(ドロシー)と名付けられた、偶像のようなコラージュ作品たち。絶妙なバランス感覚と、そのあまりにも精巧な作りに、一見して、本当に実在するものを写真に撮っているかのように錯覚してしまう方もちらほら。今回は、コラージュで作った立体作品もあるので、余計に頭の中に「?」が浮かんでしまいます。その謎を説明したときの驚愕さと言ったら。。。
改めて、村橋さんの作品の完成度の高さと説得力に感服しました。
また、作品自体に、時間や時代、文化・文明など様々な要素が組み込まれているのも魅力の一つ。芸術的な解釈はもちろん、人類学的、民俗学的になど、沢山のレイヤーで話しが膨らんでいくのも楽しいです。
作品集『DOROTHY』にもいろいろな仕掛けをしております。ぜひお手に取って楽しんでいただけたらと思います。