2022-04
狩野岳朗 個展『灰青色な単位』
狩野岳朗 個展『灰青色な単位』
2022年5月21日(土)~6月6日(月)
当店では、およそ3年半ぶり、3度目となる、画家・狩野岳朗の個展を開催します。
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スケッチに木の一部を描いていた。
木はケヤキで、その後も同じシリーズで何枚か描いた。
いつもと違う感じなのでなぜそれを描いたのか思いをめぐらせた。
私の実家の前には大きなケヤキの木があった。
実家にいた頃は毎日目に入る物の一つで
当然そこにあるものだったけど、数年前に切られてしまった。
ケヤキと私の日々には密接な関係があって、
ケヤキの中に自分を抽象化していたのかもしれない。
岡潔の本*によると、仏教の考え方では
自然の中に私が生きている、というよりは
まず心があって、その中に自然があるという。
自然(ケヤキ)の一部を見ることは、心の一要素を見ているということだろうか。
_狩野岳朗
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*岡潔「数学を志す人に」
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狩野岳朗 Takero Kano
画家。1975年、群馬県生まれ。木を描くことから始まり、自然を観察しフィールドスケッチを重ねていくなかで自身(人)と木々の在り方に類似を感じ、輪郭が曖昧になる感覚を覚える。以来、抽象表現を中心とした制作をする。個展での作品発表の他、ワークショップやライブ活動、書籍の装画やアパレルブランドとのコラボなどを手がける。
http://sktec.org
https://www.instagram.com/kanotakero
【新入荷】LAUREL MOUNTAIN LAUREL / JAKE REINHART
LAUREL MOUNTAIN LAUREL / JAKE REINHART
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社会学を学びアイデンティティとコミュニティの形成について探求している、ペンシルバニア州ピッツバーグ出身の写真家、JAKE REINHARTによる写真集。
本作は、写真家の故郷である、ピッツバーグを流れるヤカゲニー川流域で撮影されたもの。写真家は、この地方に流れる4つの小川に沿って旅をし、その川が地域の文化や人々、そして自分自身にどのような影響を与えているかを見つめていった。
同地域は、ラストベルトと呼ばれる工業地帯で、衰退の一途をたどっている。
荒れ果て、草木が生い茂った廃屋、仮設住宅、焼け落ちた車、美しい森の小径、人々が触れ合う優しいイメージ、青年との内省の瞬間、温かい笑顔。
固定された故郷という記憶と、全く変らないものはないという現実との間の差異を、悲しみと美しさを含んだイメージによって露わにする。
「この流域を構成する川、町、森は、私の人生において重要な役割を担ってきました。川は、私が幼少期を過ごした小学校に水を供給していました。丘、谷、そして民話は、私が思春期を過ごした自治区を離れる理由を与えてくれました。大人になった私は、川と接する森の中のトレイルに安らぎを見いだし、ハイキングをしています。 何度も足を運び、この川が象徴するもの、そして過去と現在のこの地域の人々にとって、さまざまな形で意味を持つものに思いを馳せている。このような歴史を共有することで、私はこの場所との結びつきをより強く感じているのです。」
_Jake Reinhart
【新入荷】塩川いづみ作品集 IZUMI SHIOKAWA PEN, PENCIL, PEOPLE, ANIMALS AND PLANTS
塩川いづみ作品集 IZUMI SHIOKAWA PEN, PENCIL, PEOPLE, ANIMALS AND PLANTS
ご購入はこちら → https://artlabo.ocnk.net/product/8653
広告、雑誌、商品などのイラストを中心に、様々なクライアントワークを手掛ける一方、個展などで積極的に作品を発表し続けるイラストレーター、塩川いづみによる作品集。
本書には、在学中から近年までに手掛けたイラストレーションの仕事やそのラフスケッチ、個展で発表した作品など約200点のほか、描き下ろしの作品8点を収録。
塩川がイラストレーターとして活動するきっかけになった最初期のものから2021年に描いたものまでを見渡し、描く時期や対象の違い、クライアントワークとプライベートワークの境界を超えてある、一貫した線の表現力が際立つイラストレーションを厳選。
本書のための描き下ろしの作品では、最近強く意識するようになったという刻々と変化する「今」を象徴する存在でもある息子を描写しています。過去作にも近作にも、目に見える率直な線の奥には、対象の内面や周りに向けられる冷静な眼差しと思考が感じられます。描かれているものすべての内と外に広がる世界があるのを伝える塩川のイラストレーションの魅力を凝縮した作品集です。
【新入荷】本日の絵 皆川明挿画集 / 皆川明
本日の絵 皆川明挿画集 / 皆川明
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8652
ブランド「ミナ ペルホネン」の創業デザイナー、皆川明の初めての画集。
テキスタイルのために描かれたものではなく、新聞の依頼で描いてきた630点におよぶ挿画を、2巻に分けてまとめている。函入の造本、1ページ1点のシンプルでうつくしい本文レイアウトなど、アートディレクションは葛西薫が担当。
「森へ行きましょう」の巻は、2016年1月から2017年2月まで日本経済新聞に連載された川上弘美の長篇小説「森へ行きましょう」のカラー挿画全点(書籍化された際に表紙用に描かれた挿画も含む)、そして「日曜に想う」の巻は2016年4月から現在も続いている朝日新聞の「日曜に想う」欄のモノクロ挿画のうち、2021年12月までの全点。
皆川にとって絵を描くことは「自分のなかに存在する、意識されないままでいた何かが、表面に浮上してきたような、あるいは光が当てられたような、ちょっと不思議な経験」だという。絵を描く際の心理、画材は何を使っているか、本業であるファッションデザインとの関係性など、絵についての真摯な思いが語られたインタビューも収録(聞き手・松家仁之)。
【EMRC】2022年5月18日 課題本: 『年年歳歳』ファン・ジョンウン(著)、斎藤真理子 (訳)
EAST MOUNTAIN READING CLUB vol.2
日時:2022年5月18日(水)19:30~21:00
参加費:500円(500円分のお買物券付)
定員:5名
課題本:『年年歳歳』ファン・ジョンウン(著)、斎藤真理子 (訳)(河出書房新社)
参加条件:課題本の読了
ご予約:下記フォームよりお申し込みください。 ※受付を終了しました。
ON READINGが主宰する読書会『EAST MOUNTAIN READING CLUB』。
1冊の本を起点に、その本の内容について思ったこと、考えたこと、わからなかったことを語り合ったり、脱線して関係ないこと(でもきっと関係なくはない)をお喋りしたりする会です。気張らず、緩やかに、でも何か発見があったりして楽しい。そんな読書会を目指しています。
今回の課題本は、数々の文学賞を受賞する韓国最高峰の作家、ファン・ジョンウンが、「従順な子」と呼ばれ壮絶な人生を歩んだ母と、今を手探りで生きるふたりの娘たちの物語を描いた連作小説集『年年歳歳』。
朝鮮戦争をはじめとする大きな歴史に翻弄されながら生き抜いてきた人々の、過酷な生の中でしまいこまれた記憶や、語られなかった言葉の断片を、淡々としながら鮮烈な文章で表出させた傑作文学です。
書誌情報:
『年年歳歳』ファン・ジョンウン(著)、斎藤真理子 (訳)(河出書房新社)
本体価格:1,950円 ISBN-13 978-4309208480
※受付を終了しました。
尚、お客様都合でのキャンセルの際は、必ずご連絡ください。
※下記、キャンセル規約に基づき、キャンセル料が発生しますのでご了承ください。
イベント当日より8日以上前のキャンセル…無料
イベント当日より7日~前日のキャンセル…入場料の50%
イベント当日/無断キャンセル…入場料の100%
【新入荷】まあるいほしのはなし / さかたきよこ
まあるいほしのはなし / さかたきよこ
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8638
日本絵本賞受賞作家、さかたきよこが大切に育んだ、「まあるいほしの、気が遠くなるほどの長い旅と気づき」の物語。
繊細でやさしく、チャーミングな世界を紡ぎ出す画家、さかたきよこ。絵本『金の鳥』(ブルガリア昔話、文・百田坂洋子、BL 出版)でブラチスラバ世界絵本原画展出品、第25 回日本絵本賞を受賞した、注目の作家です。
彼女が温めてきた「まあるいほし」をめぐる物語。小さな星が大きな宇宙を幾千年、幾億年旅した長い長いお話は、切なくて愛おしく、そしてちょっぴり奇妙な世界です。
ブックデザインはサイトヲヒデユキ。きくちちきの絵本をはじめ『Joseph Cornell collage & montage』、『ripples / minä perhonen』などを手がけ、紙と印刷と造本の可能性を追求するデザイナーです。
ピンクの布の継背、箔押しのタイトル、銀で刷られた見返しの星たち、原画を究極まで再現した印刷。りぼんのスピンで愛らしさが増します。本書は「まあるいほし」のように、長い時間を経ても味わいの出る、小さな宝物のような絵本です。
さかたきよこ|Kiyoko Sakata
画家
本や絵本や詩、銅版画、映像作品などを手がける。
絵本に『La bambina di neve. Miracolo infantile.』(Topipittori)、『金の鳥』(BL出版)、『とるにたらないおとこの話』(SUNNY BOY BOOKS)。
『金の鳥』で日本絵本賞受賞、ブラチスラバ世界絵本原画展出品。
【新入荷】ぞうのマメパオ / 藤岡拓太郎
ぞうのマメパオ / 藤岡拓太郎
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8631
『大丈夫マン』『夏がとまらない』『たぷの里』など、ユーモラスな漫画や絵本で注目を集める藤岡拓太郎による漫画絵本。
ある冬の日、たまごのおつかいを頼まれたジュンちゃんは、
たまご屋さんに向かう途中で、迷い子らしき小さな象に出会います。
ダッ!小さな象は逃げてゆく。
「まって!」
果たしてジュンちゃんはこの象と仲よくなって、
お母さんとお父さんを見つけてあげることができるのでしょうか?
【作者・藤岡拓太郎より】
「かわいすぎて笑ってしまう」ようなものが描いてみたくなって、この絵本を作りました。
子どもが持つ愛らしい動きや言葉を描くことを軸に、シンプルでかわいい、そして変な、おもしろい絵本が描けたと思います。漫画っぽい要素もある絵本なので、自分でひらがなが読めるようになった子どもたちにとっては、この本が新しい世界の入口になってくれたらとても嬉しいです。いつものように手作り読者カードも入っています。
【新入荷】MERIYASU’S DOLL HOUSE メリヤスの人形の家 / 片岡メリヤス
MERIYASU’S DOLL HOUSE メリヤスの人形の家 / 片岡メリヤス
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8626
ぬいぐるみ作家・片岡メリヤスが、横浜人形の家に収蔵されている制作地、制作時期も異なる様々な人形100点ほどをモチーフに制作したぬいぐるみ作品を収録した作品集。
同館にて開催された、片岡メリヤス創作10周年記念展にあわせて刊行された1冊。同展出品の作品100点と、元になった収蔵品100点を収録。それぞれにコメント、クレジットも記載されており、見応え十分な内容に。
どこか懐かしさと新しさが混在したような、不思議な佇まいの本。
撮影は香川賢志、ブックデザインは相島大地が手掛けています。