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Norihito Hiraide × ADACHI RYO Exhibition 『documentary』
Norihito Hiraide × ADACHI RYO Exhibition 『documentary』
2019年10月18日(金)~11月3日(日)
休業日:10月23日(水) 、29 日(火)、30日(水)
名古屋を拠点に活動中のフォトグラファー、Norihito Hiraide と ADACHI RYO による展覧会を開催します。
本展では、それぞれがアメリカで撮影した写真を構成し、展示します。
アーティスト・トーク
10月20日(日)start 17:00~
入場無料
Norihito Hiraide
2019年6月、僕はアメリカに渡った。CVNとKoeosaemeの北米ツアーを記録するために。ニューヨークからセス(orange milk)の車に乗り旅は始まる。12日間で12
都市を巡るタフな旅だ。プロビデンス、ボストン、フィラデルフィア…訪れた都市に滞在する時間はあっと言う間に過ぎて行く。「出会った人」「宿泊した家や宿」「食事」。ツアーが進むにつれ記憶は日に日に曖昧になっていった。日本に戻り、現像した写真一つ一つに眼を通す。頭の中で曖昧になっていた旅の記憶が徐々によみがえる。僕はベットに横になり何度もその写真を見返した。
Norihito Hiraide
1983年生まれ。長野県出身。2013年頃より名古屋を拠点に写真家として活動を開始。2018年自身初の写真集「Norihito Hiraide」を刊行。
ADACHI RYO
『今生きている人間の背後には30人の幽霊が立っている』という話を聞いたことがある。地球の上ではかつて、およそ1千億人の人々が現れては去っていった。その数は夜空に輝く星の数と同じだそうだ。ニューヨークのスクランブル交差点で、またはアリゾナの渇いた大渓谷に立った時にでも、彼らは何を語るでもなくそこに佇んでいる。それは喫茶店の形をしていたり、岩だったり、何かの機械だったりする。彼らの気配を感じ取った時、心地よい孤独が僕を包み込んでくれる。それは時間や空間を超えたコミュニケーションなのだ。アメリカという国も、自分が暮らしているこの小さな街も、宇宙という枠組みの中に存在しているこの世界で『孤独に向き合うこと』とはどういうものなのか、答えを探しているのかもしれない。
足立涼/ADACHI RYO
1989年岐阜県生まれ。愛知芸大にて日本画による作品制作の傍ら、2015年から写真による制作を開始。これまでに2度の個展、自主制作にて3冊の作品集を発表。名古屋を中心に活動を続けている。