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狩野岳朗 個展『灰青色な単位』

狩野岳朗 個展『灰青色な単位』
2022年5月21日(土)~6月6日(月)

当店では、およそ3年半ぶり、3度目となる、画家・狩野岳朗の個展を開催します。

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スケッチに木の一部を描いていた。
木はケヤキで、その後も同じシリーズで何枚か描いた。
いつもと違う感じなのでなぜそれを描いたのか思いをめぐらせた。

私の実家の前には大きなケヤキの木があった。
実家にいた頃は毎日目に入る物の一つで
当然そこにあるものだったけど、数年前に切られてしまった。

ケヤキと私の日々には密接な関係があって、
ケヤキの中に自分を抽象化していたのかもしれない。

岡潔の本*によると、仏教の考え方では
自然の中に私が生きている、というよりは
まず心があって、その中に自然があるという。

自然(ケヤキ)の一部を見ることは、心の一要素を見ているということだろうか。

_狩野岳朗

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*岡潔「数学を志す人に」

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狩野岳朗 Takero Kano
画家。1975年、群馬県生まれ。木を描くことから始まり、自然を観察しフィールドスケッチを重ねていくなかで自身(人)と木々の在り方に類似を感じ、輪郭が曖昧になる感覚を覚える。以来、抽象表現を中心とした制作をする。個展での作品発表の他、ワークショップやライブ活動、書籍の装画やアパレルブランドとのコラボなどを手がける。
http://sktec.org
https://www.instagram.com/kanotakero

2022-04-22 | Posted in ExhibitionComments Closed 

 

土谷未央(cineca)『She watches films. She tastes films.』たべるようにみる 出版記念展

 

 

土谷未央(cineca)『She watches films. She tastes films.』たべるようにみる 出版記念展
2022年5月28日(土)~ 6月19日(日)

 

類稀な視点で、見て食べる。

美しいお菓子を生み出す「cineca」として活動する菓子作家、土谷未央の初の著書、『She watches films. She tastes films.』(たべるようにみる)は、WEBメディア『PERK』での連載「cinecaのおいしい映画」5年分の作品を、今の視点で隅々まで丁寧に加筆・再編集したもの。

作家が敬愛してやまない映画を、菓子を主軸としたアートワークとコラムで表現した一冊です。

本展示では、本書での撮り下ろし写真作品の展示、販売やアートワークから派生したアートピースを展示いたします。

たべるとき私は
うつくしい おいしい おもしろい うれしい
自由に湧いた感情を お腹へ運び
咀嚼して 味の記憶をつくります

みるとき私は
きれい かなしい いとおしい たのしい
自由に溢れた感情を 心へ運び
消化して 物語の記憶をつくります

食事をすることと
映画をみることは
私にとって似ていることです

どちらも 私の血や肉をつくる 命のそばにあるもの
そしてどちらも だれともおなじ感想を持たないもの

あなたがおいしいと思ったものを
私はくすぐったいと思う
あなたがうつくしいと思ったものを
私はかなしいと思う

たべることも みることも
それぞれの想いを抱えるはずのものだと考えます

たべるようにみて
みるようにたべる

そうやって 私は
自分の鼓動を聴くことができるのです

cineca(チネカ)
アイデアから包装までのすべてを菓子と捉え、新しい食べる体験をつくる。映画を題材に創案することを主とし、日常や風景の観察による気づきを菓子の世界に落とし込むことをオリジナルのものとする。製菓、アートワーク、執筆、レシピ監修など多岐に渡る活動から、菓子の新しいかたち、価値の模索、提案を行う。
instagram:@cineca
http://cineca.si/

土谷未央(つちや・みお)
東京都生まれ。菓子作家、映画ファン。
多摩美術大学卒業。グラフィックデザイナーの職に就いた後、製菓学校に通い、卒業。2012年に映画をきっかけに物語性のある菓子を制作するcineca(チネカ)を創始。製菓において、日常や風景の観察による気づきを菓子の世界に落とし込む手法をオリジナルのものとする。2017年頃からは企画や菓子監修、アートワーク・執筆業なども数多く手がけ、様々な活動を通して、菓子の新しい形を提案する。最近の仕事に、東京国立近代美術館『ピーター・ドイグ展』(2020)オリジナル菓子監修・制作、LUMINE 全館クリスマスフェア 2019『POWER CAKES』菓子監修など。

aptp刊 4,200yen | 230mm × 300mm|A4変型スクラム製本・ゴム綴じ|88P

2022-05-06 | Posted in ExhibitionComments Closed 

 

Kosuke Hamada Photo Exhibition 『Between Me & the US』

Kosuke Hamada Photo Exhibition『Between Me & the US』
2022年6月16日(木)~ 6月27日(月)

写真家、濱田紘輔による2冊目の写真集『Between Me & the US』の刊行を記念して、写真展を開催します。

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レンタカーを借りて一人でアメリカ中を回っていたある日、ヒューストンの郊外に着いたのは夜遅くだった。12月末の真冬なのに蒸し暑い夜で、モーテルでビールが飲みたいと思い近くのスーパーマーケットに立ち寄ることにした。レジで会計を済ませようとすると案の定、年齢がわかるものを見せるようにと店員のお姉さんに言われた。毎度のことで驚きはなかったが、当時25歳の僕は、アメリカではどこに行っても21歳以上には見えなかったらしい。パスポートを渡して彼女が生年月日に目を通すと「ハッピーバースデー」と陽気な口調でパスポートを返してくれた。明後日は僕の誕生日だった。僕は照れながらありがとうと言ってお店をあとにした。その時の会話が、5年経った今でも映画のワンシーンのように鮮やかに記憶に残り続けている。

_濱田紘輔

 

濱田 紘輔 / Kosuke Hamada
フォトグラファー
1990年、三重県生まれ。
東京を拠点にクライアントワークを手がける傍ら作品を制作。2019 年に写真集『THE LAUNDRIES』を出版、 全国各地で個展を開催。
https://www.kosukehamada.com/
instagram: @kosukehamadas

2022-05-09 | Posted in ExhibitionComments Closed