Exhibition
ふるさかはるか『ことづての声/ソマの舟』巡回展
ふるさかはるか 『ことづての声/ソマの舟』巡回展
2024年11月15日(金) ~ 12月8日(日)
店休日:火曜日、11月28日(木)、29日(金)、12月2日(月)
作家在廊日:11月16日(土)
マタギ直伝のお茶「鳥っこ止まらず」を振る舞います。
青森周辺の山の手仕事を取材した作品集『ことづての声/ソマの舟』の原画となった木版画・ドローイング・ピンホール写真に新作を加え展示します。
『ことづての声/ソマの舟』
木版画家ふるさかはるかの初作品集。
冬の厳しい北国で山と直接関わる手仕事の人びとは、動植物からどんなサインを読み取りどう自然とやりとりするのか。
津軽・南部地方で「山のいのち」と向き合うことを生業とする〈マタギ〉〈木地師〉〈漆掻き〉〈野鍛冶〉を数年かけて取材、手づくりのピンホールカメラで撮影、膨大な聞き取りの成果をもとに、土地の土と漆から絵の具を作り、木の形を活かして版画を刷った。両面開きの2部構成のうち、『ことづての声』には取材した手仕事の人びとの聞き書きを、『ソマの舟』には彼らのことばから考察したエッセイを収録した。
寄稿:管啓次郎、登久希子
付録:手刷りの漆木版画、漆塗りの笛の音声を視聴できる栞
デザイン:須山悠里
編集+制作:丹治史彦、井上美佳(信陽堂編集室)
菊判変形並製(210ミリ×180ミリ)
224ページ 限定600部
ISBN978-4-910387-08-6 C0071
信陽堂ホームページ:https://shinyodo.net/diary/1228/
ふるさかはるか(木版画家)
北欧での滞在制作を経て、2017年からは青森で自然とともに生きる人々に取材を重ねながら制作に取り組んでいる。自ら採集した土、自ら育てた藍から絵具をつくり、木のかたちや木目を生かして版木をつくるなど、木版画を自然と関わる手段と捉えている。2023年、青森での取材をまとめた作品集『ことづての声/ソマの舟』(信陽堂)を出版。2024年、企画展「大地に耳をすます 気配と手ざわり」(東京都美術館)でその原画と、青森の漆の木と樹液で制作した大型漆木版画を発表した。
harukafurusaka.net | kucyusansou.com
戎康友 写真展『みどりの王国 The Kingdom of Green』
戎康友 写真展『みどりの王国 The Kingdom of Green』
2024年11月23日(土)~12月8日(日)
※11月28日~12月2日の期間は臨時休業
日程:2024年11月23日(土)
時間: 16:00~
ゲスト:戎康友(写真家)、黒田益朗(デザイナー)、綿貫あかね(文筆家)
参加費無料・予約不要
写真家の戎康友さん、そして植物愛好家としても知られるデザイナーの黒田益朗さん、文筆家で編集者の綿貫あかねさんによるトークイベントを開催します。植物、庭園、ガーデニングに興味のある方、写真に興味のある方、出版に興味のある方など、ぜひご来場ください。
黒田益朗さんによる鉢植えの苗(ゼラニウムやアンスリウムなど)の販売も予定しております。
写真家の戎康友と、編集者・文筆家の鈴木るみこが“みどりのゆび”を探しに、いくつものイギリスの庭をめぐり、写真と文章で綴った旅の記録『みどりの王国 The Kingdom of Green』。
本書には、格式ばっていた英国式庭園を自然に即した庭へと作り変えた庭園家や、芸術の域まで高めたイギリスの女性など、“みどりのゆび”の思想を理解し受け継いできた庭師たちが手掛けた、10箇所あまりのイギリスの庭園を巡った様子が収められています。
本展では、移り変わる季節とともに多様な魅力を湛える庭園の姿を大判フィルムで切り取った、美しい写真の数々を展示します。
『みどりの王国』(青幻舎・刊)
定価:5,940円(本体5,400円)
著者:戎康友、鈴木るみこ
アートディレクション:有山達也
判型:A4変 総頁:144頁 製本:上製
ISBN:978-4-86152-926-9 C0072
戎康友(えびす・やすとも)
写真家。長崎県生まれ。写真館を営んでいた祖父と父の影響で写真を撮り始める。日本大学芸術学部写真学科卒業後、写真家として独立。ファッション誌のエディトリアルや広告ヴィジュアルの撮影、海外を旅しながら撮影したポートレート作品などを制作。加茂克也作品集『KAMO HEAD』(KAMO HEAD)など多くのアーティストの作品集を手掛ける。2021年に合同展『photography & us』(OFS Gallery)を行う。自身の作品集に編集者ロイド・カーン収集の動物の骨を撮影した『BONES』がある。
http://ebisuyasutomo.com/
https://www.instagram.com/yasutomoebisu/
黒田益朗(くろだ・ますお)
グラフィックデザイナー、アートディレクターとして活躍する傍ら、庭にまつわる仕事も多く〈ヤエカホームストア〉などの植栽を手掛ける。ライフワークとして他の樹木に寄生して育つ宿り木の調査も。
綿貫あかね(わたぬき・あかね)
フリーランスライター、編集者。大阪府出身。ファッション誌、ライフスタイル誌などでジャンルを繋ぐようなテーマについて取材、執筆。『ハーパーズ バザー』日本版(ハースト婦人画報社)のBOOKコラム担当。言葉にまつわるクライアントワークも行う。
Yuko Kan Solo exhibition 『Une Petite Pause』
Yuko Kan Solo exhibition 『Une Petite Pause』
2024年12月21日(土)~ 2025年1月6日(月)
当店では5年振りとなる、菅祐子さんの展覧会を開催します。
菅さんは、木版画から木彫、陶へと、表現の幅を広げながら作品を制作されていますが、核となる魅力は変わることはありません。
世の中、いいことばかりではありませんが、菅さんの生み出すユーモラスでミスティックなオブジェたちを見ていると、心がほぐれていくのを感じます。
一年の終わりに、そして始まりに、ちょっとひと息(Une Petite Pause)ついていきませんか? 会場でお待ちしております。
菅 祐子 Yuko Kan
1981年京都生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科版画専攻修了。木版画の様々な技法を用いながら、独自の世界を表現する。2016年より木彫刻の制作を始め、2020年からは岐阜県・多治見市に拠点を移し陶作品にも取り組んでいる。
@yuko_kan