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sunshine to you! 10years anniversary exhibition
sunshine to you! 10years anniversary exhibition
1+0 marine biology / astoronomy / petrology
2017年5月20日(土)~6月5日(月)
5月20日(土)は14:00から展示会がご覧いただけます。
葉山を拠点に、身近にある自然の中から感じたことをきっかけに、様々なプロダクトをデザインしている、sunshine to you!の展示会を開催します。
今年10周年を迎えるsunshine to you! 今まで考えてきたことは、すべて自然が起点。
葉山に移り住み、海と山が身近にある環境になって、よりそれが強くなっていった。
それは日々体感し、確信になった。
海と山、身近にある自然からたくさんのことがつながってゆく。
石も星座も生き物も、海流や気象も、そして自分も。
ITEMS:
ワンピース、石、モビール、香り、アクセサリー、クッション等
新作・新色も加えて展示販売します。
SPECIAL WORKSHOP
不均衡なモビールづくり
日時:5月20日(土)10:30-13:30
参加費:3000円(要予約)
持ち物:わくわくする心
定員:6名
予約:下記フォームよりお申し付けください。 ※満数となりましたので受付を終了いたしました。
平和公園の森を探検して採取した植物など吊るして、牧野富太郎の言葉の短冊と葉山の石でバランスをとってモビールをつくります。採取した植物は、参加者のみなさんと観察し、調べて記録に残します。時間とともに植物は変化し、その過程での重さ、空間、空気など、何かを感じとっていただけると思っています。
sunshine to you!
designer / 木原 佐知子
1980年埼玉生まれ 東京芸術大学デザイン科卒業
永山祐子建築設計等、いくつかの設計事務所を経て、2007年よりsunshine to you!として活動を開始。2014年から神奈川県の葉山へ拠点を移し、身近にある自然の中から感じたことをきっかけに、様々なプロダクトをデザインしている。クライアントワークではグラフィックから空間、衣装、ワークショップ、アートディレクション等、現在多岐に渡り幅広く活動をしている。
www.sunshine-to-you.com
【展示記録】
sunshine to you! 10years anniversary exhibition
1+0 marine biology / astoronomy / petrology
「人の一生で、自然に親しむということほど有益なことはありません。人間はもともと自然の一員なのですから、自然にとけこんでこそ、はじめて生きているよろこびを感ずることができるのだと思います。」
――牧野富太郎
2011年のsunshine to you ! & fancomi『sunshine PARK』から6年ぶりとなる、sunshine to you!の展示が終了しました。その間に木原さんは、埼玉から鎌倉・葉山に拠点を移し、海の近くで暮らし始めました。それまでも自然をモチーフにしたテキスタイルやプロダクトを作られていたのですが、海や太陽や風との距離が近くなって、よりダイレクトによりディープに、自然を感じられるものづくりをされています。
4枚の家型の布だけでできたワンピースの新作は、今までのsunshine to you!のイメージにはなかった、白と黒のモノトーン。着る人のからだに合わせて美しいドレープができ、とても軽くて動きやすいのにすっきりと見える端正なドレスに、改めて感動しました。
他にも月をモチーフにしたモビールや、大阪のWELTさんと共につくられた香り、会場の至るところにちりばめられた石や貝、海綿、植物など、その世界観に夢中になる方が続出。
そして、金継ぎを用いた石の作品「SEW STONE」。自然な風化によって割れた浜辺の石を、金継ぎで縫い合わせたこの作品。長い長い年月をかけこの形になった石と、私たちの時間とのひと触れが継ぎ目に刻まれています。
石の時間、月の時間、草や花の時間、人の時間。わたしたちが住むこの世界では、異なる時間軸が同時に存在し、共生しているというこの不思議。
sunshine to you!の作品すべてに通じている“wonder”の感覚は、私たちをとりまくすべてのものへの敬意の現れのように感じられました。
今回の展示に合わせて開催されたワークショップ「不均衡なモビールづくり」では、植物学者の牧野富太郎さんの「植物となかよしの友だちになるためには、まずその植物の名を知ることです。」という言葉にならい、採取した野の花や植物の名前を調べ、モビールを作成されました。最初は均衡を保っていたモビールも、植物が段々と枯れ水分が抜けていくために、日々そのバランスを調節しなければなりません。しかしそれこそが、よく見て、よく知るという、観察そのものをかたちにしていると思います。このモビールは、展示終了後も店内で見ていただけますのでご来店の際は是非見て行って下さい。
最後に、毎日石を見ていて思い出したエミリ・ディキンソンの詩を。
How happy is the little Stone
That rambles in the Road alone,
And doesn’t care about Careers
And Exigencies never fears ?
Whose Coat of elemental Brown
A passing Universe put on,
And independent as the Sun
Associates or glows alone,
Fulfilling absolute Decree
In casual simplicity ?
――Emily Dickinson