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TOMOYO KAWASE & YUSUKE MASHIBA exhibition『ANDSAND』


川瀬知代 & 間芝勇輔 展覧会『ANDSAND』
TOMOYO KAWASE & YUSUKE MASHIBA exhibition『ANDSAND』
2018年8月25日(土)~ 9月9日(日)

イラストレーターでありフード活動「粒粒」などでも知られる川瀬知代と、イラストレーション、映像、シルクスクリーンプリントなど、多彩な活動を行っている間芝勇輔とのコラボレーションによる展示です。ふたりの掛け合いがひとつの作品となった絵本『なにになる?』の原画を含む、新作の展示、グッズの販売を行います。

SPECIAL EVENT:名前を描きます。
2018年8月26日(日) 13:00~18:00
料金:1,000円 予約不要
間芝&川瀬が、あなたのファーストネーム or ラストネームをデコレーションして描きます。

本展は、名古屋市西区のプランツ・ショップ、TUMBLE WEEDとの連動企画になります。

TUMBLE WEEDでは、同期間中、間芝勇輔 個展『mt.M Nagoya』が開催されます。
ぜひ、2会場をご覧ください。

TUMBLE WEED http://tumbleweedppp.net/
愛知県名古屋市中村区元中村町3-15
営業時間:10:00〜18:00
定休日:月曜・火曜日

profile:
川瀬知代(かわせ・ともよ)
ドローイングを中心に絵を描く。切絵、布を使った作品、インスタレーションの制作も行う。おにぎり中心のフード活動・粒粒でも活動する。
http://www.kawasetomoyo.net/<
http://tsubutsubutsubu.tumblr.com/

間芝勇輔(ましば・ゆうすけ)
1979年京都生まれ。現在東京を拠点に活動中。イラスト、ペインティング、インスタレーション映像など様々な形で制作活動を行っている。またシルクスクリーンによる印刷工房「OYA PRESS(オヤプレス)」も運営する。

http://www.mashiba.jp
http://www.oya-press.com/

 

【展示記録】
川瀬知代 & 間芝勇輔 展覧会『ANDSAND』
TOMOYO KAWASE & YUSUKE MASHIBA exhibition『ANDSAND』
2018年8月25日(土)~ 9月9日(日)

 

 

「なにになる?」という問いかけと、シンプルな線で描かれた絵。次のページをめくると、あふれんばかりの色で、少年の絵になっていて「いろいろ るんるん あつまって わ~い なんだか ともだちみたい!」という言葉が添えられています。

絵本『なにになる?』は、川瀬知代 と 間芝勇輔という二人の絵描きの共作で作られました。
黒と銀のシンプルな線画が特徴の間芝勇輔と、植物など有機的なモチーフを想起させる抽象的な表現が多い川瀬知代。二人のいいところが上手く引き出されたナイスなコラボレーション作品です。

黒と銀のシンプルな線画が特徴の間芝勇輔と、植物など有機的なモチーフを想起させる抽象的な表現が多い川瀬知代。二人のいいところが上手く引き出されたナイスなコラボレーション作品です。

この共作では、最初に二人で「猫を描こう」と、完成系のモチーフを相談して、間芝さんがわかるかわからないかのギリギリのところまで引き算した線を描き、川瀬さんがそれに色を描き加える形で出来上がっています。よくみると、単に「猫」を描いているのではなくて、よくわからないものや関係のないあれこれが「いろいろ」「あつまって」、「猫みたい」になっているのだとわかります。

 

 

また、今回は、同じ手法で描かれた共作の新作と、(当店の場所にちなんで、コアラやゴリラの姿も!)それぞれのソロ作品もずらりと並んでいます。それは、ホースや定規や、積み木のようなもので挟んで(SAND)展示されています。なるほど、展示タイトルの「ANDSAND」は、ここからきているのですね。本来は、まったく違う用途のためにつくられたこれら日常の道具が、お二人のマジックで、絵を展示する道具になっています。「なにになる?」という問いかけが、ここにも効いてきています。

川瀬さんも間芝さんもいろんな活動を平行してやられているけれど、共通して言えるのは、こうした「なにになる?」というような素朴な好奇心と、自由な想像力がなせる業だな、と改めて感じました。

 

 

一方、同時開催のtumbleweedでは、間芝作品の中に度々登場する「ひも」の絵で描かれた、山の稜線が並びます。こちらは打って変わって鉛筆のみで描かれたシンプルな構成で圧倒されます。登ったことのある山は、「このへんが山小屋かな?」と想像したり。知らない山は、どんな山容なんだろうと想像するのも楽しいです。

会期のはじめには、お二人に名前を描いてもらうイベントも行いました。お子さんの名前を描きにきてくださったご家族も多く、にぎやかな時間になりました。子どもたちが今回の展示で見たものや自分の名前を見て、自由に想像を広げるきっかけになったらいいなあと思います。

間芝さん、川瀬さん、ご来場の皆さま、ありがとうございました!

 

2018-08-01 | Posted in Past-ExComments Closed