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読書会:The Practice of Reading『民藝とは何か/柳宗悦』w/朝倉圭一(やわい屋)

『民藝とは何か/柳宗悦』(講談社学術文庫)
第一回:2026年7月8日(水) 第一篇 “なぜ民藝に心を惹かれているのか”
第二回:2026年9月10日(木) 第二篇 “民藝から何を私が守り得たか”
※二回連続で参加できる方が対象となります。該当のページを読んでご参加ください。
時間:各回 19:30~
料金:3,000円(二回分)※初回当日、現金にてお支払いください。
ゲスト:朝倉圭一さん(やわい屋)
定員:6名
予約:
「ひとりで読むにはちょっと難しい」。でも、そんな本をゆっくりじっくり、みんなで読むことで、何かつかまえられることがあるんじゃないか。
そんな想いではじめた『読書会:The Practice of Reading』。
第二弾は、柳宗悦『民藝とは何か』(講談社学術文庫)を取り上げます。
ゲストには、飛騨高山で民芸店を営む、朝倉圭一さんをお招きします。相談役・指南役として、そっと補助線をひいてくれますので、安心してご参加ください。
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民衆的工藝の略称である『民藝』という言葉がこの世に生まれて百年が過ぎた。どうやら世の中は、何度目かの民藝ブームの渦中にあるようで、小さな工藝店で器を手渡しながら、本を読み、文書を書き、家族と共に暮らす僕のところまで民藝のことを知りたいと尋ねてくる人が少なくない。
言葉を重ね、出来るだけ平易に伝わるように話をしながら、僕はいつも、コップ一杯の“水”で、“川”そのものを伝えることは難しい。そう考えている。言葉にし、簡潔にするという行為には分別の傷が残る。それは川をコップ一杯の水にすることで、持ち帰られるもの、飲み干せるものにすることで起こる傷だ。水は形を変えた川であることを、僕らはいつも忘れてしまう。多くの誤解はそのことに端を発している。
今回、読書会で取り上げる『民藝とは何か』は、柳宗悦の説く民藝論の概要や意味についてまとめた代表的な名著だ。書かれた論旨は次のようにまとめることができる。
1. 民藝とは何か?
民衆が日常に使う無名の雑器。無心・無銘・実用から生まれる。貴族的工藝(名工・在銘・高価・作為)との対比で定義される。
2. なぜ民藝が美しいか?
「意識して作らない」ことが美を生む。技巧を凝らした上等品ほど生命力を失う。美しい「名品」を遡れば、その源泉はつねに民藝品の心にある。初代茶人(紹鴎・利休)が朝鮮の飯碗や薬壺を茶器に選んだのがその証拠。
3. なぜ今これを語るか?
資本主義・機械化により民藝は消滅しつつある。失われたことで初めて、距離をおいて美が見えるようになった。いまは「作る時代」から「認識する時代」へ。民藝の美の原理を問い直すことが、工藝の未来を開く。
読書会という体験を通して、皆さんはコップ一杯の水を手にすることと思います。柳の趣旨に沿うならば、その一杯の水の向こうにある雄大な自然の川の流れを感ずることが大切ということになります。優れた民藝品が、人の心を癒すのは、我々が忘れている自然に情感を想起させるからなのかもしれません。 読書会を通じて、民藝とは何か、民藝とは我々の生活にいかなる視座を与えうるのかについて、共に考える時間となりましたら幸いです。
(朝倉圭一)
朝倉圭一(あさくら・けいいち)
1984年岐阜県高山市生まれ。民藝の器と私設図書館「やわい屋」店主。愛知県立芸術大学非常勤講師、飛騨民芸協会理事。移築した築150年の古民家に家族で暮らしながら、器を売って本を読んで暮らしている。松本紹圭『日常からはじまるサステナビリティ』(淡交社、2024年)に対談者の一人として参加している。Podcast「ちぐはぐ学入門」を不定期で配信中。著書に『わからないままの民藝』(作品社)、『雑考』。
https://www.instagram.com/yawaiya_asakura/
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