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【新入荷】A POUND OF PICTURES / Alec Soth

A POUND OF PICTURES / Alec Soth
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8525

国際的写真家集団「マグナム・フォト」正会員を務めるアメリカ人フォトグラファー、アレック・ソス(Alec Soth)の作品集。

本作は、2018年から2021年にかけて制作された新作を集めた、写真という表現手段を礼賛する意識の流れが見える一作。

仏像、バードウォッチングをする人、避寒客、リンカーン大統領の胸像と幅広い被写体を描写した本書には、様々な体験が殊にプリントされたイメージとして表現され、思い出される体験を捉えて結晶化したいという写真を撮る側の欲求が反映されている。雑多なイメージからなるシークエンスを通じて、何かを連想させるイメージ、土産物や記憶、我々に日々カメラを向けてくるイメージの作り手たちの存在が繰り返し強調されている。曲がりくねった道で思いを巡らせながら行くロードトリップのような作者の写真には、自身によるメモが添えられ、巻末には長いあとがきが綴られている。

「この本の中の写真には、きらきらと輝く表面以外に意味はありません」と作者は書く。「この作品群はイメージが作られるプロセスについての写真です。夢中になれる具体的な世界に入りこみ、光や時間などの一時的なものと目玉や映画などの身体的なものの間につながりを作り出すことをテーマにしています」

本書には、日常を写し出した無名の写真家たちによる写真の複製プリント5枚がランダムにページの間に挟まれている。

2021年1月13日からニューヨークの「Sean Kelly Gallery」、1月28日からミネアポリスの「Weinstein Hammons Gallery」、2月3日からサンフランシスコの「Fraenkel Gallery」で開催される個展に伴い刊行された1冊。

2022-01-29 | Posted in NewsComments Closed 

 

【新入荷】Stuttgart / 笠井爾示

Stuttgart / 笠井爾示
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8524

2021年11月、世界最大級の写真フェア〈PARIS PHOTO〉で発表し、欧州の読者に好評をもって迎えられた本書は、笠井が思春期にあたる10歳から18歳までを過ごしたシュトゥットガルト(ドイツ南⻄部の国際都市)を、新型コロナウイルス感染症が世界を覆い尽くす前(2019年7月29日から8月9日までの12日間)に家族と訪れた際に、母・久子を撮影した135枚の写真で構成されています。

───

時系列どおりに135枚の写真を並べるとひとつの物語が成立していて。
これはもう入れ替えたり、いじったり、足したり引いたりできない。
こんな言い方が適切かわかりませんが、なにかに撮らされたような、不思議な感覚でした。

笠井爾示

2022-01-29 | Posted in NewsComments Closed 

 

【新入荷】NACH ALLES / AFTER ALL / Lawrence Weiner

NACH ALLES / AFTER ALL / Lawrence Weiner
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8502

アメリカ人コンセプチュアル・アーティスト、ローレンス・ウェイナー(Lawrence Weiner)の作品集。

作者は、彫刻の概念を拡大したコンセプトアートのパイオニアである。言語を表現手段として使う作者にとって “文章=彫刻” だった。芸術作品やインスタレーションが実際に制作されたかどうかは問題ではなく、その作品を自分の頭の中で具現化するかどうかの決断などは、文章を読む読者に完全に委ねられていた。

本書は、2000年にドイツのベルリン・グッゲンハイム美術館の依頼によって制作されたドローイング、テキスト、インスタレーションの計画書などが収録されている。この展覧会でのインスタレーションは、展覧会会場の壁に英語とドイツ語で同じ文章を書くというものだった。小さな世界と大きな世界を等しく探求することに捧げられた本書は、これらの文章が蓄積された先に何が残るのかという問いも投げかけている。

2022-01-29 | Posted in NewsComments Closed 

 

【新入荷】We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers / 山元彩香

 

We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers / 山元彩香
購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8447

言語による意思疎通が難しい異国の地に滞在し、現地で出会った少女たちを被写体に撮影を行なっている写真家、山元彩香による写真集。

自然光の差し込む静閑な画面のなかに佇む少女たちのポートレートで知られる山元は、それらの写真表現において、被写体個人が日頃纏っている仮面の下に覆い隠された器としての人間の普遍的な姿へと関心を寄せています。

2009年のエストニアでの制作以降、言語による意思疎通が難しい異国の地を訪れては、被写体や衣装、撮影場所を現地で見繕い、言葉を交えず身体的感覚によるコミュニケーションを通じて制作を行うという独自のプロセスを取り入れてきました。一定のトーンを放つ山元の作品からは想像し難いほどに多層的に練り込まれたその写真行為は、積み重ね行われることにより、少女たちがみせる無意識の断片の集積として結実しています。

本書『We are made of Grass, Soil, Trees, and Flowers(人は土と木と草と花でできている)』は、2018年に発表した前作のタイトルに「Flowers(花)」という単語を付足しており、これまでの制作における作品概念の存続の意を表しています。

山元は東欧諸国を撮影してきましたが、それと平行してアフリカ・マラウイでの撮影や日本では北海道や沖縄で撮影も進めてきました。訪れた土地やそこに住まう人々が内包する文化、習慣、信仰などの蓄積された帰属意識が包括的に受け入れられ制作に落とし込まれています。これまでの制作の延長線上として、より親密な視点へと膨らみをみせる本作からは、自然のやわらかな光と現前する被写体の無意識な姿とが交差するその瞬間に魅せられた作家の静かな興奮が伝わります。

―――

人間の属性を取り払ってでもなお身体にかろうじて残り続ける何者か、その人をその人たらしめるものが何なのか探り続けてきた。&mdashそれぞれが持つ特性や個性はもちろん尊いものだと受け入れつつ、踏みしめる土の下に潜ってゆくと、あらゆる境界を超越し、人間の記憶の起源を辿るかのように繋がる根のようなものが存在していないか。
− − 山元彩香、2021年8月









2021-12-11 | Posted in NewsComments Closed 

 

Taiwan Book Fair 閲読台湾! 2021年10月15日~11月末

 

Taiwan Book Fair 閲読台湾!
2021年10月15日~11月末予定

「Taiwan Book Fair 閲読台湾!」は、日本各地の個性あふれる20の書店が参加し、それぞれの店舗で台湾関連本をセレクトするブックフェアです。
台湾のアーティスト、CHOU YIのアートワークによるノベルティのプレゼント(無くなり次第終了)もありますので、ぜひこの機会に読書を通して台湾の魅力を味わってみてください。

公式HP: https://taiwanbookfair.arm-p.co.jp/

artwork : CHOU YI   @chouyi
design : MOOLA (YANGGAO)  @m_o_o_l_a

参加店舗:
【東京】青山ブックセンター本店 / SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS
【千葉】本屋lighthouse幕張支店
【神奈川】本屋・生活綴方 / ポルベニールブックストア
【長野】NABO
【愛知】ON READING / ちくさ正文館書店 / 人文書籍ウニタ書店
【和歌山】本屋プラグ
【京都】恵文社一乗寺店 / 誠光社
【兵庫】1003
【大阪】LVDB BOOKS / toi books / 梅田 蔦屋書店
【香川】本屋ルヌガンガ
【鳥取】汽水空港
【福岡】本のあるところ ajiro / MINOU BOOKS
(開催時期は店舗によって異なります。詳細は公式HPからご確認ください。)

共催:「Taiwan Book Fair 閲読台湾!」実行委員会、台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター

2021-10-09 | Posted in Event, NewsComments Closed 

 

【新入荷】sometime,somewhere,somethings / 大杉好弘

sometime,somewhere,somethings / 大杉好弘 Takahiro Osugi
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8371

愛知を拠点に活動中のアーティスト、大杉好弘による作品集。

本作に収録されているのは、油絵具を使用したモノタイプ作品。淡いトーンで描かれたイメージたちは、ふわふわとした記憶のような曖昧さを孕んでいる。

――――

私が生活する空間や場所、そこに点在するオブジェ。旅先での景色や人。それらは自分自身の生活に密接に関係しているような気がするし、そうでもないような気もする。そういった曖昧な感覚を伴う物事にこそ、私はリアリティを感じている。

とりとめのないそれらの物事を作品のモチーフとして扱い、版の上で描くときに、それは現実のものであるにもかかわらず、不確かなイメージに置き換えられていく。プレス機の中に吸い込まれた版と紙は、高い圧力によりプレスされてモノプリントとなり、こうして出来上がった作品は、再び現実のものとして存在するようになる。その現実とイメージの間に閉じ込められる、あるいは作品がまとう目に見えない空気のようなものを、とても大切に感じるし、心地よく思うのだ。

大杉好弘

2021-11-03 | Posted in NewsComments Closed 

 

【新入荷】風をこぐ To Row the Wind / 橋本貴雄

 

風をこぐ To Row the Wind / 橋本貴雄
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8295
ベルリンを拠点に活動する写真家、橋本貴雄による写真集。

2005年、福岡の路上で車に轢かれ、倒れていた一匹の犬。著者はその犬をフウと名づけ引き取り、その後、福岡から大阪、東京、ベルリンに渡り、12年間を共に暮らしました。

『風をこぐ To Row the Wind』に収められているのは、著者が12年間をともに暮らした一匹の犬、フウとの写真(262点)とエッセイ(2万文字)です。

写真集名「風をこぐ To Row the Wind」は、事故による後ろ脚の後遺症で、全身でうねるように、前脚だけで風を漕ぐように進むフウの姿から著者が付けたタイトルです。

―――

写真を始めたのは、福岡の家でリハビリを続けていたフウが、少しずつ歩き始めた頃だった。
フウを撮っているとき、その写真で作品づくりをするつもりはなかった。
ただ、フウが歩いて行くほうへ歩いていき、流されるように、そこに現れてくるものを撮った。
12年間、私はフウのそばにいて、ただ見つめていたように写真が残った。

『風をこぐ』(あとがきより)

2021-10-29 | Posted in NewsComments Closed 

 

【新入荷】SAN FRANCISCO DREAM / 高橋ヨーコ Yoko Takahashi

 

SAN FRANCISCO DREAM / 高橋ヨーコ Yoko Takahashi
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8302

世界の生活文化をフィールドワークするように撮影し、温かく、かつ静謐な独自の色彩感覚による写真が人気のフォトグラファー、高橋ヨーコによる写真集。

本作は、高橋ヨーコが2010年から10年間暮らしたベイエリアでの日常と、ほんの少しの非日常を記録した写真群を収録したもの。

いつまでも続くと思っていた日常の日々。思い返せば、それは夢のような時間だった。

極パーソナルな作品ながらも、失われてしまったかけがえのない日々の刹那さは、今だからこそそれぞれの心に共鳴することでしょう。

限定500部

2021-10-03 | Posted in NewsComments Closed 

 

【新入荷】BACON ICE CREAM (台湾限定版)/ 奥山由之

BACON ICE CREAM (台湾限定版)/ 奧山由之

BACON ICE CREAM (台湾限定版)/ 奥山由之
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8222

 

第34回写真新世紀優秀賞受賞し、数多くのクライアントワークも手掛けるなど、デビューして間もなく、一躍日本のトップ・フォトグラファーとして注目を集めている写真家、奥山由之による写真集。

本書は、奥山由之が2016年に発表した写真集『BACON ICE CREAM』に未発表作品30点以上を加え、再構成し、台湾の出版社から再リリースした限定版。

嬉しいけど悲しい、甘いけど辛い、そんな対比と矛盾のようなもの。相反するもの同士が隣り合う世界は、予測不可能な新鮮さと美しさに満ちています。『BACON ICE CREAM』で奥山が試みたことは、正にその非凡な世界そのものを写しとることでした。

本書では、台湾を代表するグラフィックデザイナー・聶永真(アーロン・ニエ)がその意図を存分にくみ取り、既刊の素材と30枚以上の新作を加えて再構築し、印刷も用紙も製本も0から選択し、全く見え方の違う、もうひとつの写真集として昇華させています。

この写真の可能性の拡張性こそが、『BACON ICE CREAM』の核心ではないでしょうか。奥山由之のみずみずしい感性を、さらにアップデートさせた1冊と言えるでしょう。

2021-09-06 | Posted in NewsComments Closed 

 

【#投票特典】2021年10月31日は、衆議院員選挙の投票日です。

 

2021年10月31日は、衆議院議員選挙の投票日です。
※期日前投票は10月20日(水)~

日本は国民が主権を持つ民主主義国家です。
選挙は、私たち国民が政治に参加し、主権者としてその意思を政治に反映させることのできる最も重要かつ基本的な機会です。

わたしたちには「声」をあげる権利があります。なぜなら、わたしたちの暮らしは、わたしたちのものだから。
私とあなたのこれからの暮らしのため、未来の(過去の)国と人々のため、じっくり考えて投票に行きましょう。

ということで当店では、お買物をしていただいたお客様で「投票に行きます!」「投票してきました!」という方に、おたぐち画伯(田口美早紀)の粋なステッカーをプレゼントします。
目立つところに貼って、ご家族やご友人との会話のきっかけにしてください~。

 

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「#投票特典」「#投票特典NGY」キャンペーンについて

〇このキャンペーンに賛同していただける店舗さまは、ご自由にトップの画像や、ハッシュタグ、#投票特典 #投票特典NGY(各地域に合わせて投票特典○○○とご自由に作成してください)をご利用ください。

〇特典、割引などサービスの内容は個々にお任せいたします。一緒に盛り上げていただけると幸いです。(※連絡は不要です)

〇あくまでも投票を呼び掛けるためのもので、特定の候補者、政党を支持するキャンペーンではありません。

〇公職選挙法に抵触しないようご留意ください。

企画:シマウマ書房&ON READING

2021-10-11 | Posted in Event, NewsComments Closed 

 

【新入荷】WORKS COPYRIGHT / Tomoo Gokita 五木田智夫

WORKS COPYRIGHT / Tomoo Gokita 五木田智夫
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8102

限定1000部

日本人アーティスト、五木田智央の作品集。

本作は、ペインティング作品や何気ない日常風景を撮ったポラロイド写真、グラフィックデザイナー時代に手がけたZINEやTシャツ、装丁、アルバムジャケットなど膨大な数のアートワークが272ページにわたりまとめられている。精神分析学を専門とするジェイミソン・ウェブスター(Jamieson Webster)による作中のエッセイ『不気味の五木田(UNCANNY GOKITA)』では、五木田によるイメージ群をフロイトの精神分析という視座から考察するという試みを行なっている。

「まれに現れる写実性が強調された作品は、現代のアグレッシブな人間関係という現実世界のアウラが付与されることで不気味にうつる。五木田の作品の登場人物たちは常なる監視文化にさらされ、絶え間ないイメージの生産と捕獲の中に存在している。いかにも、不気味なものは、超自我の空気感を世界へ吹き込み、さらには生と死の境界まで追い詰められた時代に私たちは生きているという事実を突きつける。私たちの真なる美的価値観とは、不気味なものなのだ。」- ジェイミソン・ウェブスター

本書は、ロサンゼルスの「BLUM & POE」 で2021年5月から6月の間に開催された展覧会『FRESH』に伴い刊行された。

 

2021-07-07 | Posted in NewsComments Closed 

 

【新入荷】Des oiseaux(On birds)/ 川内倫子 Rinko Kawauchi

Des oiseaux(On birds)/ 川内倫子 Rinko Kawauchi
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8117

欧米でも高い評価を受け、国内外に存在感を示す女性写真家、川内倫子の写真集。

2020年4月、川内は自宅の近所で見つけたツバメの巣、そこで行われていたツバメの子育ての撮影を始めました。
軒先に作られたツバメの巣、餌を求め空を飛行する親ツバメ。親鳥の帰りを待ちわび、精一杯の口を開けるヒナ鳥、植物の芽吹き、陽光の輝き。
どのような状況にあっても脈々と続いていく生命の営み、そのシンプルな力強さを、静かに見守るように切り取っていく川内の写真は、コロナ禍において、さまざまな制限を余儀なくされ、心落ち着かない日々を過ごす私たちに、一時の清涼感と勇気をもたらしてくれるようです。

鳥類学者、ギレム・ルザッフル(Guilhem Lesaffre)による書き下ろしエッセイ「数グラムのエレガンス」も収録、ツバメの生態系についても興味深く読める一冊です。

黙々と餌を運ぶ親ツバメを見ていると、ただ子供にご飯を食べさせることが、それだけでも親の役目は十分に果たしているよね、とシンプルに思わせてもらえて、なんだか励まされるような気持ちになり、塞いだ気持ちが晴れていくようだった。
――川内倫子

本作は、フランスの出版社Éditions Xavier Barralと、日本の出版社HeHeの共同出版によるもの。Éditions Xavier Barralによる、世界中のさまざまな写真家の視点から「鳥」を捉えたシリーズ「Des oiseaux」の1冊となります。

 

2021-07-12 | Posted in NewsComments Closed 

 

【新入荷】DEAR OLD DAYS 往事成追憶 -中国の子供達 III- / 秋山亮二

DEAR OLD DAYS 往事成追憶 -中国の子供達 III- / 秋山亮二
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8029

写真家、秋山亮二が1983年に出版し、“子供写真の金字塔”とも評された写真集『你好小朋友―中国の子供達』。同写真集の復刊と、昨年の続編『光景宛如昨-中国の子供達-II』を経て“DEAR OLD DAYS 三部作”の最終章がリリース。

本作も前作同様、子供たちだけでなく、当時のライフスタイルを感じさせる背景や物、大人達の姿にもフォーカスしています。手編みのベビー靴、花柄のタオル、ホーローのたらい、路上の理髪店、70〜80 年代に流行した化繊のシャツ、40 年前のありふれた日常風景は、子供たちの純真な笑顔の背景にある彼らの家庭や学校、時代をリアルに伝えてくれます。いずれのカットもグラフィカルに切り取られているのは秋山氏ならでは。

前二作と違うところは、「時の流れ」によりこだわったところです。本作の十数点のネガフィルムはベース面にまでカビが浸透しており、物理的な洗浄で除去することができませんでした。化学薬品でネガを損傷することを避け、データ上でレタッチ修正することにしたのですが、一方で、このカビは40 年の時の蓄積であり、そのまま残してもいいのではないかという思いも編集者にはありました。そのことを秋山氏に告げると、「それは時の流れを示すものです。そのまま残してください」と即答。全116 点の中の9 点に、フィルムに付いた黄色いカビの痕跡が修正されずにそのまま残されています。

本作の巻末には、秋山氏と写真家の濵田英明氏の対談を掲載。

 

2021-05-28 | Posted in NewsComments Closed 

 

【新入荷】個人的な三ヶ月 にぎやかな季節 / 植本一子

個人的な三ヶ月 にぎやかな季節 / 植本一子
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8005

写真家としてはもちろん、文筆家として、その類稀なる才能を発揮している植本一子による、コロナ禍日記の第2弾。2021年の1月から3月までの個人的な三ヶ月間の記録を約12万字に及ぶ日記で綴った1冊。

緊急事態宣言下で身の回りに起きた数々の出来事・・・、とうとう上の娘が小学校卒業したと思ったら、パートナーは仕事をやめ、新しい道を模索することに。

娘たち、パートナー、大切な友人たちとのかけがえのない日々。
家族とは、結婚とは、一緒に生きることとは。

2021-06-04 | Posted in NewsComments Closed 

 

【新入荷】flowers / 奥山由之

flowers / 奥山由之
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/8012

 

第34回写真新世紀優秀賞受賞し、数多くのクライアントワークも手掛けるなど、デビューして間もなく、一躍日本のトップ・フォトグラファーとして注目を集めている写真家、奥山由之による写真集。

奥山由之が長年撮りつづけたこのシリーズは、亡き祖母が暮らしていた家で撮影されました。この場所をいま自身のアトリエとする奥山は、射し込む光に、庭に揺れる草木に、生前の祖母を偲び、多くはなかった会話をあらためて紡ぐように、花を撮り重ねてきたのです。

80年代に祖父が使用していた110フィルム(ワンテンフィルム)という小さなフィルムを用いて撮影された花々は、部屋のクラシックな意匠やカーテンとも合わさり、花と向き合う自由な視点や角度に引き付けられます。
中でも、窓という絵画的なモチーフを用いて、外部の流動感や瑞々しさと内部のほの暗さを印象づけ、内から外への眼差しや、光の中で花に近づく揺らぎある視点において、祖母と自身とを重ね合わせています。窓に映り込む花と、ここにある花。窓を挟む室内の花と、庭の花。花を撮ることによって無数の対話が交わされます。

その流れのなかに織り込まれるキッチンや書斎、寝室など空間を撮った写真には、異質な視覚が生じています。大判カメラのコンタクトシートや中判カメラ、35ミリ、ポラロイドなど様々なカメラを用い、生前の祖母の視点、亡き祖母の漂う視点、そして自身の視点が現れるようです。
一枚の写真における視線の重なり、そして全編を通じての視点のレイヤーは「flowers」の大きな試みといえるでしょう。

また、一冊のなかに融け合う、古い家族アルバム、祖母と共にあった家や家具、そして今を咲く花という時間軸のグラデーションは、写真のフォーマットや手法においても表出されています。祖母が生きていた時代から存在したフォーマットと、片やコンタクトシートのスキャニングや、映像から静止画へと切り出されたもの。「flowers」の奥行き、眼差しや感覚の混交に、幅のある時間・歴史が息づいています。

本書に登場する花は、フラワークリエイター篠崎恵美(edenworks)さんにより提供された、棄てられてしまうはずだった花々です。
時折登場する花瓶を持つ手、花を差し出す手 ─ 自身であり他者であるだろうその手は、それぞれの記憶に触れるものです。






2021-05-17 | Posted in NewsComments Closed