2024-12

『Knitting ’n Stitching Archives. 』Asuka Miyata Book Launch Exhibition

『Knitting ’n Stitching Archives. 』Asuka Miyata Book Launch Exhibition
2025年1月10日(金)~ 1月19日(日)

Knitting ’n Stitching Archives.』(ELVIS PRESS刊)の出版を記念して、展覧会を開催します。

本書では、アーティスト・宮田明日鹿が2017年より名古屋市港区で主宰している「港まち手芸部」の活動の中で出会った60代~90代の作り手7名が、人生を通して作ってきたものを紹介しています。さらに、作り手のインタビューや、アーティスト・長島有里枝によるエッセイ、研究者・山崎明子の論考も収録しています。

子どものために作ったワンピース、教室に通いながら数年かけて完成させた刺繡、無心で手を動かしたレース編み、ありあわせの毛糸で作ったセーター……。家族や身近な人のために、そして自分のために作り、大切に保管してあったものたちから、私たちは何を受け取ることができるでしょうか。今を生きていくための技術である、「手芸」という文化、営みに触れる、普遍的な一冊に仕上がりました。

本展では、7名の作り手がこれまでに作ってきた品々を展示するほか、「港まち手芸部」のメンバーがつくったものなども販売します。ぜひご来場ください。

 

\\ SPECIAL TALK EVENT //
日程 : 2025年1月11日(土)
時間 : 19時~
登壇 : 佐久間裕美子、山崎明子、宮田明日鹿
料金 : 1,500円
ご予約 :下記フォームよりお申し込みください。※定員に達しました。

今冬、『編むことは力』ロレッタ・ナポリオーニ著(岩波書店)を翻訳されたライター、アクティビストの佐久間裕美子さんと、本書にご寄稿をいただいた研究者の山崎明子さんをお招きし、トークイベントを開催します。
手芸文化の歴史と変容について、編み物を含む手芸が持つパワー、「手芸部」という場で起きていること。多角的な視点から手芸という営みを捉えなおしてみたいと思っています。

 

佐久間裕美子(さくま・ゆみこ)
ライター、アクティビスト。慶應義塾大学卒業、イェール大学大学院修士課程修了。ニューヨーク在住。カルチャー、ファッション、政治、社会問題などに関し執筆。著書に『Weの市民革命』(朝日出版社)『みんなで世界を変える! 小さな革命のすすめ』(偕成社)など。訳書に『テロリストの息子』(朝日出版社)、『編むことは力』(岩波書店)。Sakumag Collectiveを通じて勉強会や情報発信などの活動を行っている。

山崎明子(やまさき あきこ)
1967年、京都府生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、奈良女子大学生活環境科学系教授。視覚文化論、美術制度史、ジェンダー論。著書に『「ものづくり」のジェンダー格差: フェミナイズされた手仕事の言説をめぐって』(人文書院)、『近代日本の「手芸」とジェンダー』(世織書房)、共著に『視覚表象と音楽』(明石書店)、『ひとはなぜ乳房を求めるのか』(青弓社)、『〈妊婦〉アート論』(青弓社)、『問いかけるアイヌ・アート』(岩波書店)、『現代手芸考』(フィルムアート社)など。

宮田明日鹿(みやた あすか)
三重県在住。テキスタイルを学び、ファッション、手芸、アートの領域を横断しながら、手編みや改造した家庭用電子編み機などを用いて作品を制作している。2017 年より、手芸文化を通して町の様々な人とコミュニティを形成するプロジェクト「港まち手芸部」を開始。その後、各地で同様のプロジェクトを展開している。近年の主な展覧会に「名古屋×ペナン同時開催展:名古屋文化発信局」(2021、港まちポットラックビル)、国際芸術祭「あいち2022」(2022、愛知県名古屋市ほか)、「ひらいて、むすんで」(2024、岡崎市美術博物館)。手芸部プロジェクトに、「港まち手芸部」(2017-、愛知県名古屋市)、「金石手芸部」(2021、石川県金沢市)、「有松手芸部」(2022、愛知県名古屋市)、「せんだまち手芸部」(2023、広島県広島市)など。

※定員に達しました。

 

※下記、キャンセル規約に基づき、キャンセル料が発生しますのでご了承ください。
イベント当日より8日以上前のキャンセル…無料
イベント当日より7日~前日のキャンセル…入場料の50%
イベント当日/無断キャンセル…入場料の100%

2024-12-09 | Posted in Event, ExhibitionComments Closed 

 

『中国手仕事紀行 増補版』刊行記念フェア

 

『中国手仕事紀行 増補版』刊行記念フェア
2025年1月16日(木)~2月9日(日)

日本や世界の各地から集めた手しごとを中心とした生活雑貨のお店「みんげい おくむら」店主・奥村忍さんが、少数民族たちの“生きた”民具を求めて、中国の奥地を彷徨い歩いた10年間の記録『中国手仕事紀行』(青幻舎・2020年刊)。
この度、新型コロナパンデミック後の雲南・貴州の旅を新たな章として加筆した増補版の刊行を記念してフェアを開催します。

本書はもちろん、中国で買い付けられてきた、布ものを中心とした手仕事による品々を展示販売いたします。

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奥村が魅せられ、2019年までほぼ毎年旅をしていたのが中国です。その中でも、本書で取り上げる雲南省と貴州省には、もっとも多く足を運んでいます。秘境、絶景と呼ばれるような場所が、そこかしこにある雲南省。かたや最貧の省と呼ばれながらも、独自の文化を今なお残す貴州省。このエリアに惹かれたきっかけは、一枚の布だったといい、「こんなものが作られている場所を訪ねてみたい」という気持ちで飛び込んでみたといいます。

奥村にとって手仕事とは、単に陶芸や織物、編組品のようなものだけではなく、たとえば、棚田も、中国茶も、あるいは郷土料理、建築、そういった文化、暮らしのこと、すべてを含んでいるといい、本書でも雲南・貴州の手工芸品を紹介しつつ、少数民族の暮らしぶりや土地々々の風俗に触れています。
奥村は食通としても知られていますが、中国の田舎の旅では食が何よりの楽しみといい、次から次へと登場する日本では見ることのできない料理の数々も本書の魅力のひとつといえるでしょう。

日本で雲南・貴州両省について調べようとしても情報は限られています。本書は奥村が現地で出合った手仕事の紹介のみならず、旅のルポにもなっており、基本的な英語すらほぼ通じない、グーグルも使えない土地でどう行動すべきか、ガイドブック以上に心強いアドバイスとなるはずです。

また、本書の写真は、世界各国を旅して作品を撮り続けている在本彌生が奥村に同行して撮影したものです。在本の感性によって現地の色彩が鮮やかに切り取られています。

本書の初版が発売されたのは2020年1月末、まさに「謎の疫病」の発生源は中国であるらしいとニュースで流れ始めた時のこと。疫病は瞬く間に国境を越え、世界は閉ざされ、奥村も中国への買い付けに行けなくなってしまいました。
本書は2024年になりようやく本格的に中国買い付けを再開して、4年数ヶ月ぶりに訪れた雲南・貴州の旅の記録を新たな章として加筆した増補版です。新型コロナ以前の中国の様子を伝える資料としても、新型コロナ以後に起こった大きな変化を知ることができる意味でも、貴重な内容になっています。

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奥村 忍(おくむら・しのぶ)
1980年千葉県生まれ。慶應義塾大学卒業後、各国を放浪。のち商社、メーカー勤務を経て国内外の手仕事の生活道具を扱うWEBショップ『みんげい おくむら』を2010年にオープン。月の2/3は産地を巡る旅をしながら、手仕事・旅・食に関する執筆も手がける。
2024-12-27 | Posted in ExhibitionComments Closed 

 

qp『喫茶店の水』刊行記念写真展

 

qp『喫茶店の水』刊行記念写真展
2025年1月18日(土)~2月9日(日)

「⽔」から⾒える、喫茶店の世界――
画家として活動するかたわら、これまで400店以上の“喫茶店の水”を撮影してきたqpさん。そのなかから85枚の写真を厳選した、類のないフォトエッセイ『喫茶店の水』が誕生しました。透明感あふれるコップに入った水と、水を通して見るどこか懐かしい喫茶店の光景。誰もが知る有名な純喫茶や、新世代の喫茶店、ふらりと立ち寄った旅先の喫茶店まで、さまざまな喫茶店の水の写真を掲載。すでに閉店している喫茶店もあり、撮影当時の時間に引き込まれることでしょう。

本書の刊行を記念した写真展を開催いたします。ぜひご来場ください。


『喫茶店の水』(左右社・刊)
定価:2,860円(本体2,600円)
著者:qp

2024-12-14 | Posted in ExhibitionComments Closed 

 

2025年1月22日(水)クレイグ・モド×今井栄一 トークイベント『日本の街道を、喫茶店を旅すること』

『KISSA BY KISSA 路上と喫茶ー僕が日本を歩いて旅する理由』刊行記念
クレイグ・モド(作家・写真家) ×今井栄一(翻訳者・エディター)トークイベント
『日本の街道を、喫茶店を旅すること』

日程:2025年1月22日(水)
時間: 開場 18:30 開演 19:00~
参加費:2,500円(500円分お買い物券付)
定員:30名(要予約)
予約:下記フォームよりお申し込みください

 

2019年、東京から京都を結ぶ全長1,000キロの旧中山道を徒歩で歩いた、鎌倉在住のアメリカ人作家クレイグ・モド。むかしの旅人が茶屋で喉を潤し、団子などを頬張っていたのに対し、現代の彼は街道沿いに点在する喫茶店でたくさんのコーヒーと、ピザトーストを胃袋に流し込み、道中出会う人びととの会話を楽しみ、郊外に広がる、変わりつつある、そして失われゆく日本の風景をカメラに収めました。
アメリカ人の彼が見た日本、喫茶店文化とは。そして徒歩で歩くことの意味とは。

岩手県盛岡市の書店BOOKNERDより刊行された『KISSA BY KISSA 路上と喫茶ー僕が日本を歩いて旅する理由』の翻訳者であるエディターの今井栄一さんを聞き手に、さまざまな視点から同書を紐解いていきます。

 

Craig Mod(クレイグ・モド)
作家、写真家、歩いて旅をする人。
1980年、アメリカ・コネチカット州生まれ。2000年より日本在住。著書に『Things Become Other Things』(2023年)、『Kissa by Kissa 日本の歩き方』(2020年)、『Koya Bound 熊野古道の8日間』(2016年)、『僕らの時代の本』(2015年)、『Art Space Tokyo』(2010年)など。『The New York Times』『Eater』『The Atlantic 』『The New Yorker 』『WIRED (米国版と日本版)』などに寄稿・執筆。

今井栄一(いまい えいいち)
フリーランス・ライター&エディター。
旅や人をテーマに国内外を旅し、執筆・編集を中心に、撮影、企画立案、番組制作・構成など。著書に『雨と虹と、旅々ハワイ』『Hawaii Travelhints 100』『世界の美しい書店』ほか。訳書に『ビート・ジェネレーション〜ジャック・ケルアックと歩くニューヨーク』『アレン・ギンズバーグと歩くサンフランシスコ』など。近年はハワイ諸島の他、北欧、ロサンゼルス、瀬戸内、佐渡島に足繁く通っている。

 

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    2024-12-13 | Posted in EventComments Closed 

     

    Mari Sasaki Exhibition 『MODERN』

    Mari Sasaki Exhibition 『MODERN』
    2025年1月25日(土)~ 2月9日(日)

    当店では3回目となる、版画家・佐々木まりの個展を開催します。

    作為と無作為、抽象と具象の間にある蠢きを、「彫る」という身体的行為を通じて直感的に探った有機的な線や形。
    様々な想像を膨らませてくれる作品をぜひご覧下さい。

    佐々木まり Mari Sasaki

    2015年ごろから木版画で作品を表現している。

    2017年 個展「3×3=1」
    2018年 個展「Dying Message」
    2022年 個展「DEAR MISS LONELY」
    2024年 個展「MUDDLE」

    IG:@mari____sasaki

    2024-12-04 | Posted in ExhibitionComments Closed 

     

    Hisae Maeda Pop-up Exhibition『Lost Words, Found Tales』

    Hisae Maeda Pop-up Exhibition『Lost Words, Found Tales』
    2024年12月14日(土)~ 2025年1月5日(日)

    年末年始休:12月31日~1月2日

    前田ひさえ小作品集『Lost Words, Found Tales』(nidi gallery刊)の刊行を記念してPop-up Exhibitionを開催します。
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    前田ひさえの作品の特徴のひとつに、その物語性があります。森の中にぽつんと残された切り株と木の実、青空が映り込んだ小さな鏡と手、向き合う女性のポートレートが開かれた本、そしてそのブックウェイトに使われている石など。描かれるモチーフの関係性が、見る者に各々の感情や記憶、物語を呼び起こし、私たちの想像力に語りかけます。心の奥から湧き出るものをひとつひとつ愛おしむように描かれた絵は、夢や回想の断片のようでもあり、詩的で憂愁の表情も浮かび上がります。その中に見え隠れする仄かな光。喜びや希望のような気持ちがそっと胸に響き、人々の心に深い印象を与えます。

    ここ数年、彼女は自分にぴったりな大きさの絵を探求しながら、小さなサイズに行き着いたと話します。絵を描くことの原点、作品と親密なつながりを体現する小さな絵たち。その小さな絵が紡ぎだす豊かな物語をどうぞお楽しみください。
    (nidi gallery)
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    前田ひさえ小作品集『Lost Words, Found Tales』
    デザイン:服部一成
    仕様:164×132mm / 蛇腹製本
    表紙:一部作家による着彩
    2024年7月刊行
    nidi gallery発行

    前田ひさえ Hisae Maeda
    1978年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。セツ・モードセミナー卒業。主な仕事に「愛の夢とか」(川上未映子著)「その猫の名前は長い」(イ・ジュヘ著)等の書籍装画や「Fairycake Fair」のパッケージイラスト、原田知世「銀河絵日記」MVなど。クライアントワークのほか、アーティストとして定期的に個展で作品発表を行っている。また、クリエイティブ・ユニットや、テキスタイル・プロジェクトのメンバーとして、絵を用いながら広がりのある活動を行なってきた。
    https://www.instagram.com/maedahisae

    2024-12-03 | Posted in Past-ExComments Closed