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guse ars / takahiro murahashi / satomi iwase EXHIBITION『Parallel broken / unbroken』

guse ars / takahiro murahashi / satomi iwase EXHIBITION『Parallel broken / unbroken』
2018年7月21日(土)~ 8月6日(月)

在廊予定日:7月21日、8月5日、6日

“Parallel”と題した展示では、陶器が割れた世界(broken)をguse arsのインスタレーション、陶器が割れなかった世界(unbroken)を村橋貴博のコラージュ、岩瀬敬美のペインティングでそれぞれ表現します。

guse ars|グセアルス
アーティストユニット
2010年結成。東京を拠点に活動する村橋貴博と岩瀬敬美による2人組のアートプロジェクト。海や川に漂着する陶片を採集し、それを創造の種として作品発表、アートワークの提供、デザイン制作などを行っている。また、村橋貴博はコーラージュワーク、岩瀬敬美はドローイングワークなどソロ名義での活動も並行している。
http://guse-ars.com

 

 

【展示記録】
guse ars / takahiro murahashi / satomi iwase EXHIBITION『Parallel broken / unbroken』
2018年7月21日(土)~ 8月6日(月)

 

 

ある時、どこかで割れたうつわの欠片が、海や川で形を変えながら漂流し、どこかに流れ着く。
guse arsの、「washed pettern」シリーズは、そうやって偶然出会った陶片を「種」として、新しい作品を生み出しています。

今回の展示では、さらにその前段階の、欠片の産まれた瞬間(陶器が割れて、陶片になった瞬間)に注目し、二つの陶片から抽出された模様を、無地の陶片に絵付けをして陶片を作り出しました。
それは、もし割れ方が違っていたら、形が違ったり、模様の出方が違っていたかもしれないというパラレルワールド。
いくつもの可能性(作った陶片はなんと、各120個!)の世界に、目が回るようです。

 

 

いつ、どこで、どんなふうな道をたどってきたのか、正解はわからないけど、わからないから、想像して新しいものを作ることができる。と彼等は語ります。

作品を前にお話していて、ある方が「なるほど。命をつないでいるんですね。」
とおっしゃいました。ひとつの小さな陶器の破片が、姿を変え、未来につながっていく。それがguse arsの作品の魅力だと改めて感じました。

今回の展示では、「Pararel broken/unbroken」と題し、ギャラリースペースでは、「割れた」世界を、書店内スペースでは、「割れなかった」世界を表現した展示を同時開催していました。書店スペースでは、村橋貴博のコラージュ、岩瀬敬美のペインティング作品を展示。ある家の物置で忘れられた二つの水差しから始まるパラレルワールドが広がります。

 

 

いくつもの偶然が重なって、今・ここにいる私たち。
「あの時ああしていたら」「もし今の仕事についていなかったら」など、”そうだったかもしれない”可能性のことを考えたことのある人は少なくないかもしれません。

幾重にも少しずつ重なりずれながら、枝分かれしていく並行世界。私たちのいる場所は、無数の”そうだったかもしれない”可能性の、ひとつにすぎないのかもしれません。

今年の夏は、例年になく厳しい暑さが続いています。そんな中で、訪れた人の心を涼やかになだめてくれる展覧会となりました。
暑い中ご来場くださいました皆さま、guse arsのお二人、本当にありがとうございました。

 

2018-06-17 | Posted in PastComments Closed