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村橋貴博 個展 『DOROTHY』


 

村橋貴博 個展 『DOROTHY』
2020年11月7日(土)~11月23日(月)

コラージュ、ブリコラージュの技法で作品発表を行うアーティスト、村橋貴博による作品集『DOROTHY』(ELVIS PRESS)の刊行を記念して展覧会を開催致します。ぜひお楽しみ下さい。

Takahiro Murahashi / 村橋貴博
1979年生まれ。武蔵野美術大学卒業。
コラージュを中心にした作品発表を続け、書籍や広告のイラストレーションやグラフィックデザインの仕事も行なう。
2人組のアートプロジェクト guse ars (グセアルス)としても活動。
guse-ars.com

 


【展示の様子】

村橋貴博さんとは、およそ10年来のお付き合い。岩瀬敬美さんとのユニット、guse arsの展示もこれまでに何度か開催させていただきました。

今回は、村橋さんのソロプロジェクト。以前より作品集を一緒に作りたいねとお話していて、コロナ禍の春の自粛延期を経て、ようやく実現に至りました。テーマ設定などは事前共有していて、これは面白いものになりそうだとは思っていましたが、実際の作品は想像以上の出来栄えでした。

DOROTHY(ドロシー)と名付けられた、偶像のようなコラージュ作品たち。絶妙なバランス感覚と、そのあまりにも精巧な作りに、一見して、本当に実在するものを写真に撮っているかのように錯覚してしまう方もちらほら。今回は、コラージュで作った立体作品もあるので、余計に頭の中に「?」が浮かんでしまいます。その謎を説明したときの驚愕さと言ったら。。。

改めて、村橋さんの作品の完成度の高さと説得力に感服しました。

また、作品自体に、時間や時代、文化・文明など様々な要素が組み込まれているのも魅力の一つ。芸術的な解釈はもちろん、人類学的、民俗学的になど、沢山のレイヤーで話しが膨らんでいくのも楽しいです。

作品集『DOROTHY』にもいろいろな仕掛けをしております。ぜひお手に取って楽しんでいただけたらと思います。

2020-10-10 | Posted in Past-ExComments Closed