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NOBUE MIYAZAKI exhibition 『See You Tomorrow』


 

NOBUE MIYAZAKI exhibition 『See You Tomorrow』
2018年5月2日(水) ~  5月21日(月)
作家在廊予定日:5月2日(水)、3日(木)、19日(土)、20日(日)、21日(月)

宮崎信恵(STOMACHACHE.)による初の絵本『See You Tomorrow』(ELVIS PRESS)の刊行を記念して、個展を開催します。絵本原画のほか、描きおろし作品等も展示、ZINEやグッズの販売も予定しています。

 

宮崎信恵(みやざきのぶえ)
1984年徳島生まれ。STOMACHACHE.として妹と共に雑誌などのイラストを手がける。その他、刺繍・パッチワーク・陶芸・木版画・俳句・自然農を実践する。現在「トーチweb」にて連載中。
http://stomachache.jp
http://nobuemiyazaki.tumblr.com
http://to-ti.in/product/ro-go

NOBUE MIYAZAKI 『See You Tomorrow』
published by ELVIS PRESS
hardcover 30cm/22cm 36P
edition of 1000 | 2,500 yen+tax

【展示記録】
NOBUE MIYAZAKI exhibition 『See You Tomorrow』

STOMACHACHE.としても活躍中の宮崎信恵の個展『See You Tommorow』が終了しました。

絵本「See You Tommorow」は、線画と水彩、転写をベースとして、陶器やキルト、木版など様々な素材で制作した作品がコラージュされています。今回の展覧会では、原画作品に加え、コラージュされた元の作品も展示しました。

学生時代は陶磁専攻で陶器の作品を作り、卒業後は、イラストレーターとして仕事をしつつ、キルトや刺繍などの布作品や、紙やアルミ缶など身近な素材で作品を作っています。

これまで彼女の作品を観てきて感じることといえば、例えば料理を作ったり洗濯や掃除をしたり、散歩をするのと同じように、生活と地続きに、日々の営みとして作品を作っているのだということ。自分と向き合いながら素直に作為なくつくられたその作品には、「生きる」ことそのものが表現されているように感じます。

今回、ELVIS PRESSからこの絵本を出版することになったのは、2014年に行われた宮崎信恵さんの個展で、私家版としてつくられた1冊を見たことからでした。その表現方法や添えられた言葉に、感動した私たちは、一緒に絵本をつくろう、と話を持ち掛けました。最初は全く新しい作品で、と考えていたのですが、本作は普遍的なテーマでもあるし、より多くの人に見てほしいと今回の出版に至りました。

展覧会は終わっても、絵本はいつでも開くことができます。自分の今の気持ちや状況によって、響き方が変わるんじゃないかなと思います。

「また明日」は、この世界への、自分への、読者への挨拶で、来るべき「明日」を肯定する言葉だと思います。

繰り返される毎日。何かをしてもいいし、何もしなくてもいい。わたしたちにはその自由がある。
ひとりで考えたり、ひとりで立つこと、自分の心に問いかけること、ここにはいない誰かを思うこと。
外からの刺激が多くて、そうした時間をなかなか持てずにいる方も多い今、この絵本の世界は、自分自身との対話を促してくれるのではないかと思います。

今、宮崎さんが連載しているトーチwebでも、日々のエッセイや、近年取り組んでいる俳句、短歌が読めます。これを読むと、彼女がどういう生活の中で、こういうものを作っているのかがより分かっていただけるのではないかと思います。こちらも併せてどうぞ。
http://to-ti.in/story/tuti_no_ue01

絵本『See You Tommorow』は、店頭、オンラインショップで販売しております。ぜひお手に取ってみてください。

2018-04-06 | Posted in Past-ExComments Closed