2018-07

タカノミヤ展『みえるものと みえてないもの』

 

タカノミヤ展『みえるものと みえてないもの』
2018年8月9日(木)― 8月26日(日)
※ 8月22日(水)は臨時休業

当店で3回目となる、タカノミヤによる陶器作品の個展を開催いたします。

タカノミヤの陶器作品は全て手にのるくらいのものですが、それぞれが小さな物語を語ってくるような懐かしさがあります。手にとってゆらぐ世界をお楽しみください。

 

ところどころでは
ときどき大きく
どきどき小さく
ゆらゆら揺れる
目の前の
ある風景
目の後ろ
ない景色
あるとないとが
襞のように重なり
みえるところとみえないところ
つなぎ巡り巡る
ここはあったりなかったりする世界

 

TAKANOOOMIYA(タカノミヤ)
陶器、紙粘土、絵画、版画、詩歌などの作品を制作、発表。
https://www.instagram.com/takanooomiya/

 

2018-07-13 | Posted in Past-ExComments Closed 

 

夏の「いつもやっていること文化センター」at 丸善名古屋本店 ⇆ ON READING

 

頭で考えてることではなく、手でやっていることを気にかける。

第1回 8/8 (水)  「わけられること」と「わけあえること」のわけられなさ  at 丸善名古屋本店
第2回 8/23 (木) どんなに、どんなに、わけても、わけても、ひとつのもの  at  ON READING
第3回 9/5 (水) 書いて作って終わりでなく、とじてつづってみなおして  at 丸善名古屋本店
第4回 9/19 (水) 「照らし合わせること」のおかしな世界  at ON READING
時間:全日 19:00 ~ 20 : 30

参加費:各回1,500円
定員:第1 ・3回15名、 第2・4回 8名
申込先:
第1・3回|丸善名古屋本店(☏052-238-0320 にてお申込みください)
第2・4回|ON READING(下記フォームよりお申し込みください) ※定員に達しましたので受付を終了いたしました。
会 場:
丸善名古屋本店(6階)名古屋市中区栄3丁目8-14 問:052-238-0320
ON READING 名古屋市千種区東山通5-19 カメダビル2A 問:052-789-0855

 

「いつもやっていること文化センター」は、日々の暮らしを気にかけつつ、雑談したり、相談したり、集うことのできる場所として、ホモ・サピエンスの道具研究会が運営している文化施設です。大袈裟な教育の場でもなければ、小難しい議論のための場などではなく、ただいつもやっていることを気にかけ、気にかけることで気にかけたものを大切にして暮らしてゆく。そのための注意を交換しあえる場所です。

 

今回は、8月と9月にかけて、全4回、丸善名古屋本店ON READINGの両店舗を交互に行ったり来たりしながら、「頭で考えてることではなく、手でやっていることを気にかける」イベントをおこないます。第1回と第2回は、手と道具を使って、ものごとをあやつる単純な営みからはじめ、「シェア」という事象に注意を向けつつ、実際にもひとつの時間と空間をみんなで共有しながら、いつもやっていることとしての切ったり分けたりすることを気にかけます。第3回と第4回は、手を使って書いたものがもたらすやっかいな状況を、手の上を動きまわり、別の手へと移る様子も気にかけつつ、「ファイリング」や「アカウンタビリティ」の終わりなき悩みのはじまりについて想像してみます。

平日の夜、落ち着いた場所に集いながら、話しを聞いて終わりではなく、聞き直してみたり、振り返ったことを持ち寄ってみたりする、そのような時間になればいいなと思っていますので、ぜひご参加ください。

 

ホモ・サピエンスの道具研究会
生活とともにある「研究」のあたらしいあり方を探るなかで生まれた、人類学者を中心メンバーとするリサーチ・グループ。今回の企画は、坂井信三・山崎剛・木田歩が担当。著書に『世界をきちんとあじわうための本』(ELVIS PRESS)
https://twitter.com/sapiensneipas

 


増補新装版 「世界をきちんとあじわうための本」
A5判変型|92頁 2016年9月発行
定価:本体1,700円+税
発行・発売:ELVIS PRESS

 

※定員に達しましたので受付を終了いたしました。

 

自動配信メールが届かないときは、以下の場合が考えられます。

*迷惑メール設定をしているため
→ info@elvispress.jp  からメールが届くように設定し、お申込内容をメールでお送りください。

*メールアドレスの記入間違い
→ 正しいメールアドレスをご連絡ください。

お電話でもご確認いただけます。 052-789-0855(ON READING)
営業時間 12:00~20:00 火曜定休

尚、お客様都合でのキャンセルの際は、必ずご連絡ください。
※下記、キャンセル規約に基づき、キャンセル料が発生しますのでご了承ください。
イベント当日より8日以上前のキャンセル…無料
イベント当日より7日~前日のキャンセル…入場料の50%
イベント当日/無断キャンセル…入場料の100%

2018-07-05 | Posted in EventComments Closed 

 

【新入荷】WHITE LAND / 高橋ヨーコ

WHITE LAND / 高橋ヨーコ
ご購入はこちら→ https://artlabo.ocnk.net/product/6265

限定1000部
エディションナンバー入り

 

世界の生活文化をフィールドワークするように撮影し、温かく、かつ静謐な独自の色彩感覚による写真が人気のフォトグラファー、高橋ヨーコによる写真集。

本作は、高橋ヨーコが、旧ソビエトから北ヨーロッパ、北海道にシベリアのマイナス40度にもなろうかという知らない街を何度も訪れ、孤独と向き合って撮りためた、24年間にわたる極寒の景色の記録。

なぜその地を選んだのか、はっきりとはおぼえていないのだけれど、壁が崩壊して間もない鉄のカーテンの向こう側を見てみたかったのと、その凍てつく寒さと白い世界に自分の身を投げ入れてそれを写してみたかったのだと思う。予想に違わぬ厳しい寒さと、まだまだ共産主義の色が濃く残る社会のシステムへの戸惑いから、これから毎日どうなるのだろうという不安でいっぱいであった。

-40度にもなろうかという知らない街でただカメラを提げて歩き回り写真を撮った。誰かにもらった期限切れのフィルムと中古のNikon。

写真を撮ること以外にはやることはなく疲れたら宿に帰り、言葉のわからないテレビをぼんやりと聞き流す。お湯の出ない部屋では温まることもできず寒さで震え薄い毛布にくるまった。撮ったフィルムだけは失くさぬように大切に抱えて移動を繰り返し、なんとか無事に旅を終えた。

あの時から20数年が過ぎ、もっと沢山のカメラを持てるようになり(運ぶのが大変になった)、期限の切れていないフィルムを存分に持っていける(撮り過ぎてしまう)ようにもなった。お湯の出ない部屋に当たることはあるけれど少しはマシな宿にも泊まれるようになった。けれども変わらずカメラを提げて世界のどこかへ白い世界を探しに出かけている。旧ソビエトから北ヨーロッパ、そして北海道。何度行ってもうまく雪の日に当たることができず1枚も撮影しなかった街もある。シベリアへは何度足を運んだだろう!

そしてどこに行っても未だにカメラを提げて歩き回るだけで、写真を撮ること以外にやることはないままだ。
(高橋ヨーコ)

2018-07-13 | Posted in NewsComments Closed